日本代表MF相馬勇紀「どっちなんだろうと…」 カタール行きは“五分五分”と本音、メンバー発表時の心境明かす
メンバー発表の時の心境を告白「やれる自信はしっかり持っていました」
カタール・ワールドカップ(W杯)を戦う森保ジャパンの選出メンバーに、大きなサプライズはなかったと言われている。だが、あえて1人を挙げるならMF相馬勇紀(名古屋グランパス)の名を挙げる人は多いのではないだろうか。
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9月のドイツ遠征でも生き残りに危機感を募らせていたアタッカー自身、Jリーグで結果を出していても、最終登録メンバー入りは「五分五分」だと感じていたという。
「戦う自信、自分がやれる自信はしっかり持っていましたが、E-1選手権からA代表に入って、欧州遠征にも行きましたが、試合に出場した時間もそこまで長いわけではなかった。直接的な結果も残せていなかった。自分の持ち味を示せたプレーは、何回かあったと思いますが『ちょっとどっちなんだろう。五分五分なのかな』と思って、発表は見ていました」と、メンバー発表の時の心境を明かした。
最終登録メンバーに入った今は、しっかりと試合に出ることをイメージしている。コンディションについて「カタールに来て3日になる。暑さにも少しずつ慣れていて、最初は移動もあってムクんでいましたが、体重も本来のくらいに戻ってきたので、良い調子になってきたのかなと思っています」と、調整が順調に進んでいる感触を語った相馬は、左サイドで出場した際に、どのようにほかの選手と異なる持ち味を出すかを具体的に語った。
「左サイドは(久保)建英だったり、(三笘)薫だったり、ドリブルがうまい選手がいます。僕も仕掛ける意識は自分のなかで持ちながらも、どちらかというと裏をまず狙う。背後へのランニングが多いのは、ほかの選手と違いを出して、相手を切り裂ける部分だと思う。試合状況、出た時間にも寄りますが、リードできていない時、引き分けている時に途中から出る時は、とにかく点を取ってチームを勝利に導きたい。本当に一発やってやろうという気持ちでいます」と、イメージを膨らませた。
2021年の東京五輪でもスペイン代表と対戦している相馬は、フル代表での再戦がどのようになるかにも思いを巡らせ、勝利への道筋を描いた。
「スペインは、チームがまとまってボールを取りにいかなかったら、簡単に外されてしまう相手でした。五輪の時は高い位置から行くよりは、結構、低いブロックを敷いていたので、ボールを取ってもなかなかカウンターを仕掛けられませんでした。そのブロックの位置をもう少し全体的に前にして、ボールを取れたらカウンターは利くと思う。結局、最後は(マルコ・)アセンシオの左足一発にやられましたが、そういう選手個人個人の武器は、改めて警戒しないといけない。そういうところを1つ1つやっていけば、勝てるんじゃないかなと思います」
惜しくも4位に終わり、メダル獲得に届かなかった東京五輪を経て、W杯のメンバー入りを果たした相馬。世界の舞台で味わった悔しさを自らの足で晴らすためにも、まだまだ練習からアピールを続けていく。