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【W杯入門】大会通算最多ゴール記録者は? トップ10に唯一の現役プレーヤーも
ドイツ代表FWミュラーは、現役選手で唯一の大会通算ゴール数トップ10入り
大会通算ゴール数の2位は15得点を挙げたブラジル代表FWロナウド。1994年のアメリカ大会でチーム最年少の17歳でメンバー入りした“怪物”は、98年のフランス大会で4得点をマークし準優勝に貢献。2002年の日韓大会では、クローゼを上回る8得点を挙げて大会得点王に輝き、ブラジルを通算5度目の優勝に導いた。そして最後のW杯出場となった2006年のドイツ大会でも日本戦での2ゴールを含む計3ゴールを挙げている。
なお、トップ10に入っている現役選手は1人だけ。これまで通算10得点を挙げて8位タイとなっているドイツ代表FWトーマス・ミュラーが、どれだけクローゼの記録に迫れるかも今大会の注目ポイントの1つだろう。
なお、1大会あたりの最多得点者は、1958年のスウェーデン大会で、フランス代表FWジュスト・フォンテーヌ。大会前まではレギュラーではなかったフォンテーヌだが、3位決定戦までの6試合すべてに出場すると、2度のハットトリックを含む驚異の計13ゴールを記録した。この時、まだ24歳だったフォンテーヌ氏だが、その後は負傷を繰り返したことで、1968年に28歳の若さで現役を引退。W杯の出場はこの1大会のみとなっている。
フォンテーヌ氏が1大会で13得点という偉業を成し遂げたが、1試合当たりの最多ゴール記録は、1994年のアメリカ大会で作られている。記録が生まれたのは、1994年6月29日に行われたグループリーグ第3節のロシア対カメルーンの一戦だった。
この試合に先発出場したロシア代表FWオレグ・サレンコは、前半16分にゴール前のこぼれ球を拾ってGKの股を抜くシュートで先制点を決めると、同41分にもカメルーンのリスタートが遅れたなかで2点目を記録。さらに前半45分にはPKを決めて、前半だけでハットトリックを達成した。
サレンコ氏のゴールショーはまだ終わらない。後半28分にも右サイドからの折り返しを受けるとダイレクトシュートをゴールに突き刺し、4点目をマーク。さらに同30分にもスルーパスから飛び出してきたGKを浮き球でかわす1タッチゴールを決めて、なんと1試合だけで5点を記録した。
この大会のロシアはグループリーグ敗退となったが、第2節のスウェーデン戦でも1得点を挙げていたサレンコは、この大会で通算6得点を挙げて、ブルガリア代表FWフリスト・ストイチコフと並び、大会得点王に輝いた。グループ敗退チームで大会得点王になったのは、現時点ではサレンコのみとなっている。