大迫不在で得点力に不安あり? 森保ジャパンの”強み”と”弱点”を海外メディアが指摘
2列目について「質を落とすことなく、入れ替えられる」と質と選手層を称賛
カタール・ワールドカップ(W杯)は11月20日に開幕する。世界各国のメディアで大会に向けた特集が組まれるなかで、米メディア「The Athletic」は日本代表の入ったグループEを分析し、日本の強みと弱点を指摘した。
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登録メンバー26人を発表し、Jリーグのクラブに所属する国内組7人はすでにカタール入りしている森保ジャパン。9月シリーズのアメリカ戦(2-0)を詳細に分析した「The Athletic」は、「日本にとって4-2-3-1はW杯最終予選の基本布陣ではなく、森保一監督は4-3-3を用いていた。しかし、9月の親善試合ではアタッカーを1人増やした。ウイングと10番の選手が彼らにとって最大の強みであり、選手層も充実している。伊東純也(右)、久保建英(左)が前田大然の背後を務める鎌田大地の脇を固める。日本は三笘薫、南野拓実、堂安律を起用することで、質を落とすことなく、2列目のトリオを入れ替えられる」と、2列目の選手層をストロングポイントとした。
その一方で、弱点としたのが「得点を挙げる力」だ。アジア最終予選を勝ち抜いた5チームの中で、日本が挙げた総ゴール数は、サウジアラビア代表と並ぶ12得点で最も少なかった。そして、「森保のチームは、ゴールが期待された場面で低いパフォーマンスを見せ、最終予選で最も多くのチャンスを作ったチームでありながら、6度のゴールチャンスを逃している」と指摘した。
そして、「大迫勇也の欠場により、9番(ストライカー)の選手層は限られている。古橋亨梧(W杯はメンバー外)と前田大然のセルティックコンビは、2人合わせて25試合で4得点。24歳の町野修斗はJリーグでは得点を挙げているが、国際舞台の経験は乏しい。上田綺世は10キャップでノーゴールだ。日本はW杯で頻繁に得点を挙げたことはない。2018年のロシア大会の4試合で挙げた6ゴールが、この大会で過去最高の成績だ」と、指摘している。
日本でも大きな注目を集めた大迫の落選だが、海外メディアも大迫がいなくなったことによる不安を指摘している。メンバー発表の際に森保一監督は「(W杯の)経験は非常に大切だが、経験がない選手たちのW杯で成功したいという野心を持って戦ってくれるエネルギーに期待してメンバー選考に至った」とコメントをしたが、初のW杯に挑む若い選手たちは指揮官の期待に応えてゴールネットを揺らしてくれるだろうか。