「W杯の雰囲気はどこへ」 韓国代表の大会前ラストマッチで空席露わ…閑散ムードに母国メディア唖然「興行で大失敗」

韓国代表を率いるパウロ・ベント監督【写真:Getty Images】
韓国代表を率いるパウロ・ベント監督【写真:Getty Images】

カタールW杯前最後のテストマッチでアイスランド代表と対戦、満員から程遠い入場者数に

 韓国代表は11月11日、カタール・ワールドカップ(W杯)前最後のテストマッチを国内で実施し、アイスランド代表に1-0で勝利した。一方で、スタジアムには空席が目立ち、閑散としたムードに母国メディアは「W杯の雰囲気はどこへ」と伝えている。

 韓国は12日にカタールW杯に臨むメンバー発表を予定しており、アイスランド戦は本大会行きを懸けた最後のアピールの場に。国際Aマッチウィークに該当せず、ソン・フンミン(トッテナム)やキム・ミンジェ(ナポリ)など欧州組が不在となったなか、ソン・ミンギュ(全北現代モータース)のゴールで1-0と勝利した。

 一方でピッチ外に目を向けると、この試合ではスタジアムに空席が目立った。カタールW杯への出陣式が行われながらも、試合が行われた華城総合運動場に集まった人数は、収容人数(3万5270人)よりもはるかに少ない1万5274人にとどまった。

 この状況に、韓国メディアが続々と反応。WEBメディア「スポーツニアス」は「“1万5274人”ワールドカップの壮行試合はこんなにもずさんだったのか?」と見出しを打ち、満員の観客数だった過去の大会前の強化試合と比べながら「21世紀に入ってからワールドカップ出陣式で最も少ない観客数を記録」と指摘している。

 韓国メディア「xportsnews」も「ワールドカップの雰囲気はどこへやら…。華城で行われた興行で大失敗」との見出しで、「過去のワールドカップ出場時の観客の混雑を覚えているサッカーファンにとっては、今回のキャンペーンは残念なものになるだろう」と伝えられるなど、W杯前とは思えない寂しいムードに脚光を当てていた。

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