中村俊輔、ファンタジスタ“絶滅回避”を切望 引退後は指導者へ…小野伸二のような選手「潰さないようにしたい」
引退記者会見を実施、指導者へのビジョンにも言及
J2横浜FCの元日本代表MF中村俊輔が11月10日に横浜市内のホテルで引退記者会見に臨んだ。引退後は指導者を目指すと公言しているが、理想の監督像はあえて「作らないようにしている」と語った一方で、盟友MF小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)のようなファンタジーあふれる選手を「潰さないようにしたい」と思いを明かした。
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スコットランドの名門セルティックなど欧州での活躍はもちろん、史上初となる複数回のMVP受賞(2000年、2013年)や3度のベストイレブン(1999、2000年、2013年)などJリーグでも輝かしい功績を残した中村。引退後に指導者を目指すと公言しているなかで、理想の監督像について聞かれると「選手の時はあったけど、それもあまり作らないほうが良いのかなと。自分の感覚や物差しでやると、伝わらないとか良いことがないかもしれない」と述べ、さらに「演じないといけないこともあるだろうし、自分が答えが分かっているからこそ教え過ぎだと言われることもあった。自分で気づかせるのも大事。まだまだ勉強が必要。(理想の監督像は)作らないようにしている」とこれから自分なりのスタイルを見つけていきたいと話した。
そうした一方で中村はかねてから注目していた選手として日本代表でも同僚だった小野の名前を挙げ、現代サッカーではあまり見られなくなってきたファンタジスタタイプの選手の可能性を潰さないような指導者になりたいとのビジョンも明かした。
「今の時代という言い方は好きじゃないけど、中央は360度のプレッシャーがくる。でも、そこのポジションにすごい選手が出て必要になることもあると思う。そういう人を潰さないようにしたい。伸二はまだやるので、すごく期待しています」
ピッチ上の司令塔として日本サッカー界を支えてきた中村。指揮官としてのタクトを振るう姿が見られる日を多くのファンが待ち望んでいるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)