頭部強打の遠藤航、W杯出場は「彼自身の回復次第」とクラブ公式発表 「幸運なことに他の症状はなかった」
8日のヘルタ・ベルリン戦で頭部を強打して途中交代
ドイツ1部シュツットガルトの日本代表MF遠藤航は、現地時間11月8日のブンデスリーガ第14節ヘルタ・ベルリン戦(2-1)に出場し、後半32分に頭部を強打して途中交代となった。カタール・ワールドカップ(W杯)への影響が懸念されていたが、クラブ公式サイトは「彼自身の回復次第だろう」と現状を報告している。
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カタールW杯の日本代表メンバー26人に名を連ねている遠藤は、同じく日本代表に選ばれたDF伊藤洋輝とともに先発出場。しかし、1-1で迎えた後半32分、相手のセットプレーのこぼれ球をクリアしようとした遠藤に、背後から相手選手が激しく衝突してしまう。頭部を強く打ち付けた遠藤はそのままピッチで治療を受け、約6分後に担架で運ばれて交代となった。
試合はその後、シュツットガルトが後半アディショナルタイムの劇的ゴールで勝利を収めた。ミヒャエル・ウィマー監督は衛星放送「スカイ」のインタビューで、「一時的に意識を失っていた。病院で検査するが、重度の脳震とうの疑いがある」と遠藤の状態について語っていた。
試合翌日、クラブ公式サイトは「遠藤航のための勝利」としてマッチレポートを掲載。そのなかで遠藤の状態に触れ、「遠藤は病院へと運ばれ、脳震とうの疑いがあるなかで一夜を過ごしたが、幸運なことに他の症状はなかった」としたうえで、同日中の退院を報告した。今後については「リーグ中断前のレバークーゼン戦は欠場の見込みだが、それ以外は彼自身の回復次第だろう」としている。
また、スポーツディレクター(SD)のスベン・ミスリンタート氏は「この勝利は遠藤のためのものだ。彼が倒れてから、私よりもチームの方が早く落ち着きを取り戻したね。今、レバークーゼン戦は彼(遠藤)にとって重要ではない。ワタルは中心選手としてW杯に出場するにふさわしい選手だ」とのコメントも紹介。クラブからの理解とサポートのもと、W杯に向けて調整することになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)