名古屋GKランゲラック、W杯“落選”に母国疑問 J1でクリーンシート13回「酷なものだった」
アーノルド監督はGKコーチの意見を尊重して選出
11月8日、カタール・ワールドカップ(W杯)に臨むオーストラリア代表のメンバー26人が発表された。9月に代表復帰した名古屋グランパスのGKミッチェル・ランゲラックは惜しくも落選となったが、現地メディアはこの選考に疑問を投げかけている。
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グループDでフランス代表、チュニジア代表、デンマーク代表と対戦するオーストラリア。JリーグからはFWミッチェル・デューク(ファジアーノ岡山)とDFトーマス・デン(アルビレックス新潟)が選出され、元横浜F・マリノスのDFミロシュ・デゲネク(コロンバス・クルー/アメリカ)も選ばれたが、ランゲラックの名前はなかった。
これを受けて豪メディア「FOX SPORTS」は、ランゲラックがGKダニエル・ヴコヴィッチに3枠目を奪われたとして、今回の選考を議論。グラハム・アーノルド監督が「私はGKのエキスパートではない」とジョン・クロウリーGKコーチの意見を尊重したことに触れつつ、次のように論じている。
「アーノルド監督は、ランゲラックを代表復帰の際に呼んだのは3選手(マシュー・ライアン、ヴコヴィッチ、アンドリュー・レッドメイン)の誰かに不測の事態があった場合に備えてのことと説明した。そしてGK部門の未来にも目を向けるように望んだが、最終メンバーに新進気鋭の選手は選ばれていない」
ランゲラックは34歳だが、最終メンバー3人はいずれも30代。年齢を理由に選外とされることはないはずだ。記事では今回の決定に批判的な元オーストラリア代表MFトミー・オアー氏の「(正GKの)ライアンに自信を与えたかったのか? プレッシャーはないから安心しろと?」というコメントも紹介したうえで、「今回のセレクションは、名古屋グランパスでクラブ最優秀選手を獲得し、J1リーグ戦で2位となる13回のクリーンシートを記録したランゲラックには酷なものだっただろう」とした。総じて、実力ではランゲラックがメンバーに入るべきだったという論調になっている。
Jリーグの舞台で安定した実力を示し続けたランゲラック。その落選には、国内からも反発の声が上がっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)