南米カップ決勝で異例の事態勃発 突き飛ばし、ボールを投げつけ…乱闘騒ぎで10人退場に海外注目「波乱の結末」
ベンチ選手含む10人にレッドカード提示、2-1でラシンが優勝を勝ち取る
南米のカップ戦決勝で、両クラブ合わせて10人が退場となる事態が起き、英紙「デイリー・メール」が「10枚のレッドカードを出すという波乱の結末となった」と驚きを持って報じている。
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注目の的となったのは、現地時間11月6日にアルゼンチンで行われたカップ戦(トロフェオ・デ・カンペオネス)で激突した名門ボカ・ジュニアーズとラシン・クラブの決勝戦だ。リーグ戦の上位2チームと、リーグカップ(コパ・デ・ラ・スーペルリーガ)の上位2チームがトーナメント方式で競う。延長戦の長い闘いの末、2-1でラシン・クラブが歓喜の瞬間を迎えたが、選手同士の喧嘩がきっかけで両クラブ合わせて10人が退場になるという異例な事態となった。
発端は1-1で迎えた後半アディショナルタイム、ボカMFセバスチャン・ビジャとラシンMFヨハン・カルボネロの小競り合いが勃発。ファクンド・テーロ主審はすかさず両者にレッドカードを提示し、延長戦前にお互い1人少ない状況が生まれる。記事では、このシーンについて「この争いはエリア内でのハンドがあったと選手が要求したことから始まった」と喧嘩の原因に言及した。
延長戦に入り両チーム激しい戦いを繰り広げるなか、延長後半13分にラシンMFカルロス・アルカラスがヘディングで勝ち越しゴールを決める。同記事ではこの後の場面を「会場は大波乱に陥った」と紹介し、「アルカラスが大げさに祝福したため、ボカの選手たちは怒り、ピッチの端でアルカラスを突き飛ばし、耳を掴み、ボールを投げつけるなど乱闘騒ぎとなった」と試合の様子を伝えている。
その後、テーロ主審はベンチの選手を合わせてボカに5枚(プレー中の選手に3枚)、ラシンに2枚(プレー中の選手に1枚)のレッドカードを提示。この退場劇でボカはピッチ上の人数が7人未満となり、ルール上の規定から試合はタイムアップを待たずに終了。異例の幕引きとなっている。
また、記事ではこの試合を担当したテーロ主審についても取り上げている。「乱闘騒ぎに巻き込まれたテーロ主審は南米で最も優れた審判の1人とされ、2019年にFIFAの国際審判員名簿に登録された。彼はほか6人の南米人審判員と共に2022年ワールドカップ(W杯)に出場することが決まっている」と優秀な経歴を持つレフェリーであることも伝えられ、「テーロ主審はカタールのためにウォーミングアップを行った」と報じていた。