広島スキッベ監督、クラブ初のカップ戦タイトル獲得で優秀監督賞 「日本に来られて本当に良かった」
満田ら若手を起用して躍動感のあるチームで快進撃
今季のJ1リーグで活躍したチームや選手、監督を表彰する「2022 Jリーグアウォーズ」が東京都内で11月7日に開催され、サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督が優秀監督賞を受賞した。
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スキッベ監督はドイツ1部の名門ボルシア・ドルトムントやフランクフルトでの監督経験を持ち、ほかにもトルコ1部の名門ガラタサライやギリシャ代表の監督も歴任した実績の持ち主で、今季から広島を率いている。新型コロナウイルスの影響でプレシーズンのキャンプはドイツから遠隔で指示を出すことになり、来日は3月と決して順調なスタートではなかった。
それでも、大卒ルーキーのMF満田誠らの若手にもチャンスを与えながら躍動感のあるチームを作り、国内組で臨んだ7月のE-1選手権には6人が選出された。リーグ戦では横浜F・マリノスと川崎フロンターレの2強には水をあけられたが勝ち点55の3位を獲得。2月に行われる今季の決勝戦で浦和レッズが敗れた場合は、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にプレーオフから出場する。
また、国内三大タイトルのうちカップ戦では、天皇杯で準優勝、ルヴァンカップでは優勝を果たした。特にルヴァンカップの優勝は、サンフレッチェ広島のチーム名になってから国内のカップ戦を初制覇したことになり、クラブの歴史にも大きくその名を刻んだ。
スキッベ監督の推し進めるダイナミックなスタイルは若手の躍動もあり、広島からJリーグを盛り上げる大きな力になった。受賞にあたってスキッベ監督は「ありがとうございます。非常にいいシーズンにできた。日本でも非常にアトラクティブなサッカーを展開できたことがこういう賞につながったと思う」と話した。
また、試合後に組むことで話題になった円陣について、「その都度違うけれども、必ず伝えるのは明日は休みだということ。できるだけフィードバックを出せるように、ここは良かった、そうでなかったという話をするようにしている」と説明した。
Jリーグの印象について「すごくいい印象がある。どのチームも素晴らしいサッカーを繰り広げ、最終的にはケヴィン・マスカット監督が率いて素晴らしかった横浜F・マリノスとは少し差があった。どのチームも高いレベルでサッカーができるのが素晴らしかった。日本に来られて本当に良かった」と話していた。来季はさらに進化した広島が、横浜FMに挑戦する構図も期待されそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)