「まだ夢の途中」 横浜FMの岩田智輝がJリーグMVP初受賞、日本人選手の選出は2019年の仲川以来「妻であるあなたもMVP」
J3からキャリアをスタートさせて、J1で優勝&MVPを達成
今季のJ1リーグで活躍したチームや選手、監督を表彰する「2022 Jリーグアウォーズ」が東京都内で11月7日に開催され、MVPには横浜F・マリノスのDF岩田智輝が選出された。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
初受賞となった岩田は、今季34試合で勝ち点68をマークして優勝した横浜FMでシーズンを通してコンスタントに活躍。32試合出場で2ゴールをマークした。
1997年生まれの岩田は中学生年代から大分トリニータの下部組織でプレーし、2016年に当時J3だったトップチームに昇格。そこでルーキーとしてJ2昇格に貢献し、18年のJ1昇格を果たしたチームの一員としてもプレー。J1で2シーズンをプレーしたあと、昨季に横浜FMへ移籍していた。
今季はケヴィン・マスカット監督の求めるアグレッシブかつ攻撃的なサッカーを支え、最終ラインとボランチでマルチなプレーを披露。7月には国内組で臨んだE-1選手権の日本代表にも選出され、まさにフル稼働の1年間を駆け抜けていた。
日本人選手のMVP受賞は2019年のFW仲川輝人(横浜FM)以来で、ボランチから最終ラインでプレーする選手の受賞は2015年のMF青山敏弘(サンフレッチェ広島)以来となった。34試合で70得点の攻撃力が目立ったチームだったが、その屋台骨として岩田の存在は輝きを放っていた。
受賞にあたって岩田は「横浜F・マリノスというチームがなければこの賞を受賞することはなかった。関わる全ての方に感謝したい」とコメント。そして、「僕はJ3からかキャリアをスタートし、そんな僕がJリーグの年間優勝、MVPを受賞すると思わなかった。信じられないし、努力が報われた。この賞をより価値のある物にするために、日々精進していきたい」とした。そのうえで、両親や妻への感謝も話し「妻であるあなたもMVP」と語った。そして、「まだ夢の途中で目標もある。まだまだ頑張りたい」と笑顔だった。
今季の横浜FMではケヴィン・マスカット監督が多くの選手を起用して戦ったが、岩田はフィールドプレーヤーで最多出場、最長時間出場だっただけに、まさに優勝の立役者として栄誉に輝いた。
(FOOTBALL ZONE編集部)