「三笘にラグビータックル」 ウォルバーハンプトンDFの一発退場劇に海外メディア注目「荷が重すぎた」
果敢なドリブルでセメドのファウルを誘発して数的優位を作り出す
イングランド1部ブライトンの日本代表FW三笘薫は、現地時間11月5日に行われたプレミアリーグ第15節ウォルバーハンプトン戦(3-2)に2試合連続で先発出場し、今季初ゴールを含む全3得点に絡む活躍で勝利に貢献した。ドリブルでウォルバーハンプトンのポルトガル代表DFネルソン・セメドのレッドカードを誘発したシーンに関して、米メディアは「セメドが三笘にラグビータックルで退場」と伝えている。
2試合連続のスタメン起用となった三笘は前半10分、左サイドから右足アウトサイドのパスをゴール前へ送ると、これがベルギー代表FWレンドロ・トロサールを経由してイングランド代表MFアダム・ララーナへ。元イングランド代表MFがこれをゴールに収めてブライトンが先制した。
ブライトンはその後、2失点し逆転されたものの前半44分、エリア内からララーナがクロスを送ると、これにファーサイドで三笘が反応。頭で合わせたシュートが決まり、プレミア初ゴールを決めた。さらに前半アディショナルタイムには、敵陣左サイドへのボールに抜け出すと、堪らずファウルを犯した相手DFネルソン・セメドにレッドカードを誘発させ、チームに数的有利な状況をもたらす。
後半も随所にボールに絡んだ三笘は、鋭い突破からイエローカード誘発のファウルを誘うなど存在感を発揮。自陣深い位置からの守備にも奔走したなか、後半38分にはエリア内左を突破してクロスを送ると、このボールがFWデニズ・ウンダフを経由し、DFパスカル・グロスの決勝ゴールにつながった。
後半45分までプレーした三笘。ブライトン公式サイトは、英紙「サンデー・タイムズ」のポール・ローワン記者が「三笘はクラブでの初ゴールを決め、ネルソン・セメドが対応するには荷が重すぎた。相手を退場させ、ウォルバーハンプトンが10人に減ったこの状況は三笘が作り出したものだった」と称賛したことを伝えている。
一方で、米メディア「NBCスポーツ」はセメドが背後から三笘を倒してレッドカードを受けたシーンについて、「セメドが三笘にラグビータックルで退場」と伝えていた。