4位熊本がJ1参入プレーオフ決定戦進出 クラブ初のJ1昇格を懸けて京都と対戦
6位山形と2-2で引き分け レギュレーションにより決定戦へ
J1参入プレーオフは11月6日にロアッソ熊本とモンテディオ山形による2回戦が行われ、2-2の同点で90分を終えて熊本がレギュレーションにより決定戦への進出を決めた。
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シーズンを4位で終えた熊本は10月30日の1回戦を5位の大分トリニータと2-2で終え、90分を終えて同点の場合は年間順位により勝ち抜けを決めるというレギュレーションにより勝ち抜けを決めた。一方で最終節に6位へと浮上して滑り込んだ山形は、1回戦で3位のファジアーノ岡山を敵地で3-0のスコアで破り、勢いに乗って熊本のホームへ乗り込んだ。
そのゲームは立ち上がりから主導権を握った熊本が先制に成功。前半12分に右コーナーキック(CK)を得ると、ゴール正面の競り合いでDFイヨハ理ヘンリーが強さを見せてヘディングシュートを押し込んだ。
しかしわずか5分後の前半17分、山形は中盤の中央でボールを持ったMF山田康太が縦パスを入れるとそのまま前進。ポストプレーで落とされたボールを左足ダイレクトで放ったミドルがゴールに突き刺さりあっという間の同点劇。さらに前半24分、敵陣でMF南秀仁がボールを奪うと、山田にパスを預けてそのまま前進。背後に出した山田のパスを受けた南が抜け出し、GKとの1対1をループシュートで決めて2-1と一気に逆転。山形は1週間前からの好調をキープして1点リードで前半を終えた。
後半になると追いかける熊本が勢いよく入った。そして後半3分、背後へのパスに抜け出そうとしたFW髙橋利樹が倒されてPKを獲得。これをFW杉山直宏がゴール右に蹴り込んで2-2の同点に追いついた。
さらに熊本は後半12分に最終ラインからのロングパス1本で杉山が抜け出して右サイドからGKと1対1になるもシュートは枠外。ゴール前に迫る攻撃を重ねたが、点差を広げる機会を逸してしまった。
山形のピーター・クラモフスキー監督は前線を交代で入れ替えながらJ1への望みをつなぐ1ゴールを狙いにいくと後半27分、左からのクロスにMF河合秀人がスライディングで合わせるもクロスバー直撃。こぼれ球をFWデラトーレがボレーで狙うも熊本守備陣とゴールポストに阻まれた。狙い通りに途中出場の2人がビッグチャンスに絡んだが、わずかに及ばなかった。
このまま90分間を2-2で終え、熊本は1回戦に続き同点ながらも年間順位のアドバンテージを生かして次戦へ進出。11月13日には、J1を16位で終えた京都サンガF.C.とのJ1参入プレーオフ決定戦に臨む。今度はアウェーかつ同点で90分を終えれば敗退というこれまでとは逆の条件で、クラブ初のJ1昇格を目指すことになる。
(FOOTBALL ZONE編集部)