初のJ1昇格に王手の熊本・大木監督 古巣・京都との決定戦へ「思い切りやります」

熊本を率いる大木武監督【写真:Getty Images】
熊本を率いる大木武監督【写真:Getty Images】

「新たな気持ちで臨んでくれればいい」と決戦を見据える

 J1参入プレーオフは11月6日にロアッソ熊本とモンテディオ山形による2回戦が行われ、2-2の同点で90分を終えて熊本がレギュレーションにより決定戦への進出を決めた。熊本の大木武監督は中継を担当したスポーツチャンネル「DAZN」のフラッシュインタビューに応じ、「新たな気持ちで臨んでくれればいい。思い切りやります」と来週の決戦を見据えた。

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 シーズンを4位で終えた熊本は10月30日の1回戦を5位の大分トリニータと2-2で終え、90分を終えて同点の場合は年間順位により勝ち抜けを決めるというレギュレーションにより勝ち抜けを決め、再びホームに山形を迎え撃った。大木監督は、この試合への狙いは「いつもと同じことをやること」だったと話した。

 熊本は前半12分に右コーナーキック(CK)を得ると、ゴール正面の競り合いでDFイヨハ理ヘンリーが強さを見せてヘディングシュートを押し込んだ。しかし、前半はその後に2失点して1-2の折り返しになった。大木監督はハーフタイムに「慌てるなと伝えた」と話し、その通りに熊本は後半立ち上がりからアグレッシブに攻めてPKを獲得すると、FW杉山直宏が蹴り込んで同点に追いついた。

 その後も熊本にゴールチャンスはあったが決められず、残り時間では危ない場面を迎えながらも逃げ切った。攻撃の手を緩めなかったことについて大木監督は「(追いついた後に)無失点で終わらせるのが一番良いけど、守りに回ったらうちは必ずやられる。最後まで攻めの姿勢を保ったまま前に行った」と、その考えについて話した。

 これにより、熊本はクラブ初のJ1昇格を懸けて13日にJ1で16位の京都サンガF.C.とアウェーで対戦する。今度は引き分けでも敗退となる試合だが、大木監督は「駒を進めただけで何も始まっていない。それを肝に銘じていきたい。リーグ戦と違うプレーオフ、プレーオフと違う決定戦。新たな気持ちで臨んでくれればいい。思い切りやります」と、全力での戦いを宣言していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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