浦和のタイトル奪還「現実的ではない」 退任ロドリゲス監督、リーグ優勝の設定に疑問符「正しくなかったと思う」
「期待値の設定がミスだった、正しくなかったと思う」
ロドリゲス監督が指摘するように、昨季の終盤戦にかけてグロインペインを発症したFWキャスパー・ユンカーは、プレシーズンのキャンプが完全別メニューだった。元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグは新型コロナウイルスの影響で入国が遅れて4月上旬に合流。オランダ人FWアレックス・シャルクも同時期の加入で、ラストピースと期待されたFWブライアン・リンセンは7月に加入も間もなく負傷離脱して、わずか3試合の出場に終わった。
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こうしたチームを取り巻く事情もあり、ロドリゲス監督は「正直、浦和が今、タイトルを取れるとは思わない。必要なプロセスを経た先にあると思う。このタイトルを目指すにあたって、(昨季に優勝した)川崎との差をどう現実的に埋めるか。それをどう埋めるか分析して遂行すべきだが、その分析が正しくない、現実的なことではなかったと思う。ただ、掲げるにあたって私もそこにいたし、その話もした。期待値の設定がミスだった、正しくなかったと思う」と、掲げた目標に対して多くのことが整っていなかったと話した。
最終戦セレモニーを終えて最後にピッチを1周した光景についてロドリゲス監督は「多くの声を掛けてくれて愛情を感じた。中には泣きながら声を掛けてくれた方もいた。そのサポーターの愛情に感謝している。より良くできた可能性も十分にあったかもしれないが、全体的に見れば良くやったと思う。自分がいなくなる時にサポーターがこのように愛情を感じさせてくれるのは嬉しいことだった」と、浦和での2シーズンを振り返りながら話していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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