“銀河系軍団”レアルを陰で支えたマケレレ 守備の達人が最も苦戦した相手とは?
「彼は天才だ!」と脱帽した94年W杯優勝メンバーの名手
元フランス代表MFクロード・マケレレ氏が、キャリアのなかで最も手ごわかった選手として元ブラジル代表の名手の名前を挙げている。欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト「UEFA.com」のインタビューで明かしたもの。
マケレレ氏は身長170センチと小柄ながら、抜群の運動量と危機察知力を生かしてDFラインの前で相手の攻撃の芽を摘み取り続けた。ジネディーヌ・ジダンやルイス・フィーゴなど攻撃陣のタレントをかき集めて「銀河系軍団」と呼ばれた2000年代初頭のレアルでは、前輪駆動型のチームを陰ながら支えた。チェルシーでもプレーし、イングランドでは中盤の守備的なポジションを「マケレレロール」と表現する造語まで誕生するほどだった。
そんな守備の達人が、キャリアのなかで最も苦戦した選手を明かした。同氏は現代を代表するプレーヤーであるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやFWリオネル・メッシとも対戦した経験があるが、別の選手の名前を挙げている。
「今までマークした選手のなかでは(元ブラジル代表の)マジーニョが最もタフな相手だった。彼は天才だ! 彼からは多くのことを学んだ。彼の子どもたちも見ているが、父親ほどの才能を持っているとは思わない。彼は信じられないような選手だった」
華麗なテクニックを誇ったマジーニョ氏は、1994年アメリカ・ワールドカップでブラジル代表の一員として4度目の優勝を経験しているテクニシャン。マケレレ氏が指摘する2人の息子は、バイエルン・ミュンヘンでプレーするスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラと、バルセロナのブラジル代表MFラフィーニャ・アルカンタラというトップレベルで活躍するが、父親には及ばないと絶賛していた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images