「画期的な偉業」 J1優勝決定の横浜FM、マスカット監督の功績に母国注目「ポステコグルーが築いた成功の遺産を引き継ぎ…」

優勝したマスカット監督【写真:徳原隆元】
優勝したマスカット監督【写真:徳原隆元】

神戸に3-1で勝利し文句なしの優勝を飾る

 ケヴィン・マスカット監督率いる横浜F・マリノスは11月5日、J1リーグ最終節でヴィッセル神戸を3-1で下し、クラブ3年ぶりの優勝を手にした。オーストラリアメディア「Brisbane Times」では、「マスカット、横浜F・マリノスを日本一に導く」とタイトルフィナーレを伝えている。

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 勝てば確実に、引き分けでもほぼ優勝が決まる横浜FMは、前半7分にゴールネットを揺らすもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入からオンフィールドレビュー(OFR)の長い中断の末、ファウルでノーゴールの判定となってしまう。

 しかし、それでも同26分にFW水沼宏太のクロスからFWエウベルが決めて今度こそ先制。アディショナルタイムに神戸FW武藤嘉紀のヘディングで1-1の同点とされるも、エンド変わって後半8分に、横浜FMはMF西村拓真がフリーキック(FK)のこぼれ球を押し込んで勝ち越す。

 さらに同25分にFW仲川輝人が投入されると、わずか3分後に水沼のクロスに合わせてリードを広げ、3-1で神戸を下して文句なしの優勝を勝ち取った。

 マスカット監督の出身国・オーストラリアのメディア「Brisbane Times」では、「歴史を作った」と指揮官の功績を称え、「クラブにとって7つ目のタイトル、そして2019年にポステコグルーが優勝して以来初のタイトルを手に入れた」と取り上げている。

「アンジェ・ポステコグルーが築いた横浜FMでの成功の遺産を引き継ぎ、就任後初のフルシーズン、劇的な最終日にJリーグの栄冠を手にした」と監督の経歴に触れ、「マスカットは、昨年半ばにポステコグルーがセルティックに移籍した際に後を継いだが、元サッカルーズのボスの後を継ぐのは、彼のアシスタントを務めた2013年のメルボルン・ビクトリーに続いて2度目となる」と前監督との関係性も紹介した。

 そのうえで「元ボス(ポステコグルー)が残した強固な基盤の上に、超攻撃的なポゼッションサッカーの設計図を引き継ぎ、独自の微調整を加えている。そして今、彼はメダルを手に入れ、監督としてのキャリアを切り開く画期的な偉業を成し遂げたのである」と自国出身の指揮官のもたらした結果を称賛している。

 オーストラリア出身の指揮官の受け継いできた系譜が、日本の地でタイトルをもたらしたことを誇らしく報じていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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