サンプ戦強行出場の本田に番記者たちの厳しい言葉が並ぶ 「蚊帳の外にいた」「本田は苦しんでいる」

チームとしての機能が低下

 地元ラジオ局「ラディオ・ラディオ」のルカ・ウッチェッロ記者は平均点以下の5点という評価だった。だが、悪かったのは病み上がりの本田だけではなかったと見ている。
「本田はあまりよくなかった。彼だけではなく、攻撃全体があまりよくなかった。エルシャラウィもゴール以外、それほど良くなかった。美しいゴールを決めたけれど、それだけで、その後は消えてしまった。本田、エルシャラウィ、トーレス、攻撃の選手は誰も良くなかった。本田はミランのチームとしての攻撃がうまく機能しないことから、プレー面で苦しんでいる。戦術も変わった。開幕直後、ミランはもっとカウンター攻撃を繰り出している。本田はゲームメークしなければならないが、できていない。苦しんでいる」
 ミランは開幕直後、鋭いカウンターでゴールを量産した。だが、中盤の高い位置でボールを奪う機会が少なく、効果的なカウンターを繰り出す機会が減少している。カウンターを打てない現状で、背番号「10」もチャンスを演出できていない。本田ら攻撃陣のパフォーマンスの低下が、グループとしての機能性を一層低下させ、個々が局面で苦しむという悪循環にミランが陥っていると番記者は見ている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング