CL決勝トーナメント進出のミラン、レジェンドが思い吐露「私たちにとって、これは始まり」
ザルツブルク戦の勝利で決勝トーナメント進出を決める
イタリア・セリエAの名門ACミランは2日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ最終戦で、ザルツブルクに勝利して9シーズンぶりの決勝トーナメント進出を決めた。強化責任者でクラブのレジェンドと呼ばれるOBの元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏は「私たちにとって、これは始まり」と話している。
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ミランは最終節でザルツブルクをホームに迎え撃つと4-0で快勝し、チェルシーに次ぐ2位を確保。ミランがCL決勝トーナメントへと出場するのは2013-14シーズン以来9シーズンぶりになった。
マルディーニ氏は中継を担当した「プライム・ビデオ」に対して「グループ通過はとても嬉しいが、もっと大きなものを目指さなければならない。今こそ本気にならなければ」と将来を見据えている。
「4年前にこのメンバーでスタートし、自分たちの目標を設定した。今季は昨季のリーグ優勝の後に、ヨーロッパでの活躍を見せたい。簡単ではないが、(欧州の)第2グループの中では揺るぎない存在になれるだろう。ハングリー精神のあるチームを見たい。私たちはそうであるべきだ。私たちが獲得したリーグ優勝はインテルを追い越すためにすべてを捧げた証拠であり、CLでも同じことが起こせるはずだ。この精神を失うと、もっと苦労することになる」
マルディーニ氏は、1990年代にアリゴ・サッキ監督の下でゾーンプレス戦術とFWマルコ・ファンバステンらのオランダトリオを擁した黄金時代も、2000年代にブラジル代表MFカカやイタリア代表MFアンドレア・ピルロを擁した黄金時代も知る。当時とは欧州の中での立ち位置は違っているが、クラブ公式の「ミランTV」にはプライドを示す言葉を語っている。
「野心的であり、ベストなチームたちと競争しようとしなければならない。成長のプロセスはチームだけでなく、ミランの環境全体がそのレベルに到達することを成し遂げなければならない。CLの決勝トーナメント以降は、ほぼ自動的に予算規模でランキングが作られていく。しかしミランは、これらの収益が他のトップクラブの水準に達していない場合でも歴史を刻んできたのだ」
昨季のリーグ優勝に加え、CLの決勝トーナメント進出はミラン復権を欧州にも印象付けたかもしれない。この先、現在の予算的な意味で最高クラスの相手と対戦した時にどのような試合を見せるのか注目される。