“和製メッシ”久保建英が華麗に2戦連続の2発! U-16日本代表がキルギスに8-0圧勝で2連勝
メッシのような華麗なステップワークで、久保がチーム2点目を奪う
バルセロナ仕込みのフィニッシュワークを、U-16日本代表が2戦連続で見せつけた。19日に行われたAFC U-16アジア選手権グループリーグ(GL)第2戦のキルギス戦を、日本が8-0で勝利。注目のFW久保建英(FC東京U-18)は前半ボールタッチが少ないなかでも、貴重なチーム2点目を叩き込んで2試合連続ゴール、後半にはアシストとアディショナルタイムにチーム8点目も記録する活躍でチームを連勝に導いた。
この日の日本はベトナム戦に出場したメンバーを温存するかと見られたが、久保や主将の福岡慎平(京都U-18)らをスタメンで起用。森山佳郎監督は初戦で存在感を放ったMF平川怜(FC東京U-18)、FW宮代大聖(川崎U-18)らの温存にとどめた。
序盤の日本は鋭い出足からのカウンターを狙うキルギスに対して、縦へのロングボールが増えるなど思い通りの立ち上がりとはならなかった。前半19分には相手10番のMFアリクロフに抜け出されてシュートまで持ち込まれるなど、GL第1戦でオーストラリアを下したキルギスの攻勢を受ける形となった。日本はボールを奪っても出し手と受け手の意図が合わず、パスがずれる場面が散見されるなど、攻撃面でも良さがなかなか出せなかった。
状況が芳しくないと見た森山監督は、同30分にDF小林友希(神戸U-18)に代えて平川を投入して状況の打開を図る。すると同34分、DF瀬古歩夢(C大阪U-18)の左サイドへのロングフィードを相手DFがクリアしに行ったところ、チェイスに行った棚橋尭士(横浜FMユース)の足にボールが当たるとペナルティーエリア内にこぼれる。これに鋭く反応した棚橋が、ニアサイドを打ち抜いて1-0と先手を取った。
先制点を奪った日本は、同42分に久保が魅せる。自らのパスを起点にした攻撃で、相手のこぼれ球を拾うと、キックフェイントで複数人のマーカーを無力化する。そして利き足ではない右足シュート。まるでバルセロナFWリオネル・メッシのような鮮やかなステップワークで追加点を挙げて2-0とした。その1分後、気落ちしたキルギスにショートカウンターを敢行すると、最後はFW中村敬斗(三菱養和SCユース)が冷静に相手GKとの1対1を決めて、3-0として前半を折り返した。