アーセナルOB、アルテタ監督の采配に見解 「当初想像もしなかったオプションを採用している」
マンUやアーセナルで活躍したシルベストル氏がティアニーの置かれている状況に言及
イングランド1部プレミアリーグで活躍した元フランス代表DFミカエル・シルベストル氏が、日本代表DF冨安健洋やスコットランド代表DFキーラン・ティアニーらによるアーセナルの熾烈なサイドバック(SB)争いに言及した。
シルベストル氏は現役時代、主にマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルで活躍。プレミアリーグで5回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で1回の優勝を経験するなど、多くのタイトルを手にした。ユナイテッド退団後、アーセナルにも2シーズン所属しており、左利きでセンターバック(CB)とSBをこなす万能なDFだった。
そんなシルベストル氏は、英メディア「bettingexpert」のインタビューで、同じ左サイドバックのキーラン・ティアニーがこのところアーセナルで出場機会を減らしていることについて問われると、冨安の抜擢など”想定外”の采配が影響していると持論を展開した。
「ティアニーはヨーロッパリーグ(EL)でプレーしていた。(ミケル・アルテタ)監督がシーズン当初には想像もしなかったオプションを採用しているのは間違いない。ベン・ホワイトが右SBで、対サラーで左サイドバックに起用された冨安は次の週末もそこ(左SB)でプレーしていたね。競争が激しいんだ。言うまでもなくティアニーはいい選手で、こうした状況に対応するのは簡単ではない。でも、彼は素晴らしいメンタリティーも持っている選手だ。我慢強くチャンスを待つ必要があるだろう。まだ試合はたくさん残っている」
開幕当初に左SBのレギュラーを掴んだ新戦力のウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコは負傷離脱中。その後に出番を得ると思われたのはティアニーだったが、実際にアルテタ監督がスタメン起用したのは冨安だった。プレミアリーグは直近の4試合で冨安が左SBとして先発している。シルベストル氏はSBの選手層の厚さを強調しつつ、出番が限られるティアニーには忍耐を求めていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)