広島×札幌、エリア内でファウルはあったのか? ゴール時の接触2か所を議論「問題ない」「得点取り消しも」
「Jジャッジリプレイ」で広島のゴール時のプレーを検証
スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、10月29日のJ1第33節、サンフレッチェ広島と北海道コンサドーレ札幌の前半37分で広島がゴールした場面で、ペナルティーエリア内に2か所ファウルの疑いがあったとして取り上げられた。
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この場面では、広島が右サイドからクロスを上げるとMF野津田岳人が合わせてゴールした。しかし、野津田をマークしていた札幌のMF金子拓郎は広島のMF柏好文にユニフォームを少し引っ張られているように見え、またボールが通過する際のニアサイドでは広島のFWナッシム・ベン・カリファのヒジが札幌DF岡村大八の顔面に当たっているようにも見えた。
ゲスト出演した元日本代表FW高木琢也氏は「現場の目線で言うと、金子は数的優位を作られている。そんなに金子が体勢を崩されているように見えないので、素晴らしいゴールかなと思う」とコメント。またニアサイドについては「50-50の状態。ベン・カリファ選手にボールが入っていたらそこにフォーカスしたチェックも入るが、ボールも超えているし問題ないのではないか」という意見を話した。
元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「引っ張られているのは、金子のユニフォームが少し伸びるので事実はある」としたうえで「影響などを考えると探しにいきすぎになる」として問題はないとした。一方で、ニアサイドについては、広島のファウルとベン・カリファへのイエローカード提示があっても「仕方ないのではないか」という意見を示し、「自分がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)なら映像を見せると思う」と話した。
また、このゲームの後半29分に体を入れようとした金子の腕からヒジが広島MF森島司の顔面に入った場面で中村太レフェリーがイエローカードを提示しているだけに「ここと比較したときにどう違うのかとなるのではないか」とコメント。ベン・カリファの場面について「プレーの中で影響はないが、相手の方向に腕を動かしていった事実はあるので得点取り消しでイエローカードは止むを得ないのではないか。この両方のプレーのバランスをどう説明するのか、となってしまうのではないか」と話した。
高木氏は「ペナルティーエリア内と外でレフェリーのジャッジは絶対に違うと思う」とコメント。家本氏は「意味合いや重要度、インパクトがあるので、人間なので圧を感じて無意識に、結果的に変わってしまったというレフェリーはいると思う。意図してそうしたかは別の問題として」と苦笑いしていた。