J1川崎×神戸の終了ホイッスルが議論 チャンスで“幕引き”「もう1プレーは十分に見て良い」

試合終了の笛が吹かれたシーンが取り上げられた(写真はイメージです)【写真:高橋 学】
試合終了の笛が吹かれたシーンが取り上げられた(写真はイメージです)【写真:高橋 学】

神戸側のチャンスにもかかわらず、ホイッスルが吹かれ試合終了に

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、10月29日に行われたJ1第33節・川崎フロンターレとヴィッセル神戸の後半アディショナルタイム、神戸のコーナーキックからシュートチャンスになったところで試合終了の笛が吹かれたシーンが取り上げられた。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 この場面ではアディショナルタイムの表示が5分だったところ、コーナーキックを蹴る直前に時計は95分(5分経過)を越えていた。神戸側がコーナーキックを蹴ると、川崎のGKチョン・ソンリョンがパンチング。次のボールを両チームの選手が競り、そのこぼれ球を神戸MF山口蛍が拾ったところで谷本涼レフェリーが試合終了の笛を吹いた。

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「競技規則上、テクニカル上は問題ない」という前提を示したうえで「フットボールの価値を高めるのかどうかという観点ではどうか」とコメント。「あくまでもこの場面では山口選手のシュートまで見たほうが良い。入ったら川崎からすると『ふざけるな』という話になるリスクはあるが、少なくとも、終わらせるのはまさにこのシュートを打とうとするタイミングではないか」と話している。

 また、進行役の桑原学アナウンサーから「コーナーキックを蹴る時点が95分2秒か3秒だった」という指摘があり、家本氏は「コーナーキックを蹴る前のタイミングが94分40秒くらい。それを考えれば、もう1プレーの時間は十分に見て良いのではないか」という意見を述べた。

 ゲスト出演した元日本代表FW高木琢也氏は、自身が監督として家本氏がレフェリーを務める試合に臨んだ経験から「こういうのが上手なのが家本さん」と話し「それこそ、(選手たちに)気をつけなさい、と」と話す。高木氏は「レフェリーの特徴もスカウティング映像に入れることもある。家本さんなら、自分たちがPKを得られた後は気を付けるようにと話していた。レフェリーによってイエローカードやレッドカードの枚数や傾向も調べていた」と、監督時代のエピソードも披露していた。

 この試合は川崎が引き分けに終わると横浜F・マリノスの優勝が決まる可能性があった試合だっただけに、神戸に同点ゴールの可能性があったこの試合終了の場面はSNSでも大きな話題になっていた。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング