アーセナル冨安、驚異の“汎用性”に英メディア注目 ボランチ起用も「選択肢に入ってくるだろう」

アーセナルDF冨安健洋【写真:ロイター】
アーセナルDF冨安健洋【写真:ロイター】

昨季は右SB、現在は左SBとして安定したパフォーマンスを継続

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は今季、首位を走るチームで左右のサイドバック(SB)を務め、安定したパフォーマンスを見せている。英メディア「HITC」は、そのユーティリティー性を取り上げ、中盤でもプレー可能なことに注目している。

 アーセナルは10月30日のプレミアリーグ第14節ノッティンガム・フォレスト戦に5-0で勝利。今季10勝目(勝ち点31)を挙げて首位をキープするなか、冨安は左SBとして攻守に活躍を見せ、現地メディアから「エネルギーに満ちあふれていた」と絶賛を受けていた。

 昨季は右SBのレギュラーとして戦った冨安だが、今季はイングランド代表DFベン・ホワイトが同ポジションに定着。新戦力のウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコの負傷離脱後、スコットランド代表DFキーラン・ティアニーを差し置いて、冨安は左SBで4試合連続のスタメン出場を果たしている。

 本来はセンターバック(CB)ながら、ポジションを問わず活躍を見せる冨安。「HITC」は「アーセナルの“マシーン”は、あらゆるポジションでアルテタのためにプレー可能」と見出しを打ち、同僚のイングランド代表MFブカヨ・サカから「マシーン」と称賛された日本代表DFに注目。「アーセナルは冨安の汎用性を愛しており、必要とあらば中盤でもプレー可能なことを再認識させている」として、次のように考察している。

「昨季は右SBとしてプレーし、今季は左SB、そしてイタリア時代にはCBのレギュラーだった。その汎用性はミケル・アルテタ監督から明確に評価されており、必要ならもう一つの役割もこなせるだろう。冨安は日本でボランチを務めていたと明かしている。

 アビスパ福岡時代は、CBとボランチでプレータイムを得ていた。ベルギーのシント=トロイデンではもっぱらCBとしてプレーし、イタリアのボローニャではSBも任された。冨安はアーセナルで必要とされればどのポジションでもこなすと語っているが、中盤でもプレー可能な事実は注目に値する」

 アーセナルはレギュラーメンバーが順調なシーズンを送る一方で、中盤の底を務めるガーナ代表MFトーマス・パーティの代役という課題も内包する。同メディアは「もしアルテタ監督が中盤の人選に苦しみ、ベルギー代表MFアルベール=サンビ・ロコンガでは十分に役割を果たせないと判断した場合、冨安が選択肢に入ってくるだろう」と指摘した。

 日本代表でも先日のアメリカ代表戦(2-0)でSBを務めるなど、プレーの幅を広げている冨安。アーセナルで“中盤問題”が噴出したとき、チームを救う存在となる可能性もあるのかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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