今季最短交代の本田にインザーギ監督「消えていた」 硬い表情の背番号10は無言で会場を去る

 

指揮官は本田の不調についてインフルエンザの影響と分析

 

 ACミランの日本代表FW本田圭祐が8日の敵地サンプドリア戦で今季リーグ戦11試合連続で先発出場したが、不発のまま後半14分に元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスと代わり、ベンチに退いた。本田は今季最短の交代となった。ミランも2-2のドローに終わり、4試合連続で白星なし。試合後の記者会見でフィリッポ・インザーギ監督は背番号10の交代理由について、インフルエンザの影響によるコンディション不良と説明した。

「本田は2日間インフルエンザでのどの痛みを訴えていたため、練習していなかった。先発させたが、消えていた。少し疲れていたように見えた。システムを4-4-2に変えて、ワントップの選手を入れようと考えた。本田は2日間、調子が悪かったのは残念だ。今日は長い試合の中で(疲れが出ていると)感じた」

 インザーギ監督は得点に絡めなかった本田についてそう語った。

 これまでリーグ戦全試合先発に加え、日本代表への招集により蓄積疲労が続いていた本田。試合前に2日間インフルエンザでダウンし、7日の前日練習で完全合流したばかりだった。インザーギ監督は1-2でリードされた状況で病み上がりの本田に見切りをつけ、トーレスを投入。後半20分にフランス代表FWジェレミー・メネズが自ら獲得したPKを決め、ドローに持ち込んだ。

 今季、本田のリーグ戦最短交代は後半17分にベンチに下がった9月14日の第2節パルマ戦だった。この時は日本代表遠征から復帰直後で移動による疲労が考慮されていた。

 この日ピッチ上でインパクトを残せず、指揮官から「消えていた」と厳しく評された背番号10。4試合連続で不発に終わり、試合後は硬い表情のまま無言でミックスゾーンを通り過ぎて行った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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