浦和Lベテラン安藤梢が「フィジカル凄い」と脱帽 WEリーグに規格外CB!?…熟練戦士が「普通ではない」と唸る逸材とは?
浦和LのDF石川璃音のポテンシャルに、元なでしこ安藤梢が太鼓判
三菱重工浦和レッズレディースのU-20女子日本代表DF石川璃音は、WEリーグ開幕から2試合連続スタメン出場。2011年の女子ワールドカップ(W杯)優勝を知るベテランFW安藤梢は「フィジカル的にも普通の日本人ではないというか、規格外」と将来性に大きな期待を寄せている。
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石川はJFAアカデミー出身で、昨季は日本サッカー協会(JFA)の特別指定登録選手として浦和でメンバー登録。今年に入って正式加入した。8月にはU-20女子W杯でセンターバックとしてプレーし、帰国後は浦和でもレギュラーを獲得しつつある。今季創設のWEリーグカップでは決勝戦でフル出場し、リーグ戦も開幕から2試合連続でセンターバックを務めている。
10月30日のリーグ第2節、日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦でもフル出場すると、ところどころ危ないプレーはあったもののフル出場して5-3の勝利に貢献した。特に対人守備とカバーリングの際のスピードは目を引いた。
その石川の将来性に大きな期待をしているのが安藤で「あのフィジカルは凄いですよ」と話す。トレーニングでマッチアップすることもある関係だが「足も速いし高さもあるし、課題はあって粗削りだけどフィードもできる。将来、日本代表を引っ張っていく選手だなと思った。なかなか日本で自分がスピードで勝てないことはないけど、璃音は『うわっ』となる。身体を寄せられたらボールを取れない。凄いですよ」と、大絶賛した。
ドイツでのプレー経験もある安藤だけに「フィジカル的にも普通の日本人ではないというか、規格外。多分、海外に行ってもすぐにやれちゃうような感じだと思う。日本の規格には収まらない感じですね」と、そのポテンシャルを表現した。
石川もまた安藤を慕う選手の1人で、先日のWEリーグカップ決勝戦の後には安藤について「去年、初めてベンチに入った時に『隣のロッカーを使って良いよ』と言ってもらって、色々と話しかけてもらった。今年も試合に出た時、ハーフタイムに『すごく良いよ、良いプレーだよ』と声を掛けてもらった」と話し、「とっても優しい先輩です」と笑顔で話していた。
浦和は昨季終了後になでしこジャパンでも常連のDF南萌華がイタリアのASローマへ移籍。DF長船加奈も長期離脱中だが、そのタイミングに上手く収まった感もある。センターバックのパートナーが、なでしこジャパンにも選出されるDF高橋はなでもあり、安藤は「メンタルはまだこれから課題かなと。繊細なところもあるんで。でも、すごく楽しみで、横に日本代表の高橋はなもいる。2人でコミュニケーションを取ってやっているんで、どんどん高まっていくんじゃないかと楽しみ。代表とかにも入っていってほしい」と、代表選出への期待も話した。
ビルドアップの場面でも積極的にボールへ関わりながら強気な選択やパススピードの速さがあり、現代的なセンターバックという印象を強く与える。世界を知るベテラン安藤が大きな期待をかける石川は注目の存在になっていきそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)