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「明確なアイデアはない」 神戸イニエスタ、描く現役引退のビジョンとは?「未来を考えるけど…」
2010年のバロンドールに関しては1位のメッシ、2位のシャビに敬意
J1ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」のインタビューに応じ、引退を迎える日のことやバロンドール受賞の可能性について語っている。
イニエスタは2018年夏、ロシア・ワールドカップ(W杯)後にスペイン1部の名門FCバルセロナから神戸に加入した。欧州も含めて大きなニュースとして駆け巡ってから約4年が経ったが、2023年いっぱいで神戸との契約が満了する見込みとされている。
その後は引退してバルセロナになんらかの形で戻る可能性がスペインメディアを中心に報じられるなか、イニエスタはプロサッカーキャリアを終える日について「サッカーを辞めなくてはいけない日が、素晴らしい日にはならないだろうと分かっているよ。父が僕をサッカーをしに連れていってくれた日のことを思い出すだろうし、多くのことを懐かしむと思う。そして未来を考えるけど、まだ監督なのかスポーツ・ディレクターなのか、明確なアイデアはないんだ」と語っている。
イニエスタは2009-10シーズン、南アフリカW杯の決勝戦のオランダ戦で延長戦に決勝ゴールを決めた。当時、国際サッカー連盟(FIFA)の最優秀選手賞と統合されたFIFAバロンドールでは最終候補にノミネートされながら3位に終わった。1位がリオネル・メッシ(元パリ・サンジェルマン)、2位がシャビというバルセロナの同僚だったが、イニエスタが受賞すべきだったという声も根強い。その結果が「不当だという思いがあるか」という質問を、イニエスタは明確に否定した。
「ノー。自分にとってはノーだ。そうは思わないよ。もちろん、僕の家族や友人に質問すれば『それにふさわしい』と答えてくれるだろう。ただ、2010年を思い出せば表彰台には僕とメッシとシャビがいたんだ。唯一無二の機会だよね、バルサトリオが揃ったんだから」
イニエスタは世界的にも間違いなく一時代を築いたトッププレイヤーだと言える。見込まれている通りに来シーズンがキャリア最後の1年になるのか。そして、その日はどんな光景が広がることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)