昨季リーグ優勝&CL出場で価値アップ ミラン、エミレーツ航空とのスポンサー契約が年間44~51億円で合意間近と伊報道
昨季までの年間22億円から大幅アップへ
昨季のイタリア1部セリエAを制した名門ACミランは、復権を印象付けたことで大きなスポンサー料を手にする模様だ。イタリア紙「トゥット・スポルト」は、エミレーツ航空とのスポンサー契約が倍額以上になると報じている。
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ミランはアリゴ・サッキ監督によるゾーンプレス戦術やFWマルコ・ファン・バステンらのオランダトリオによる活躍が目立った1990年代や、当時のブラジル代表MFカカやイタリア代表MFアンドレア・ピルロらを擁した2000年代に黄金期を作り上げた。しかし、2010年代に入ると財政難が際立って暗黒期に突入した。
2010-11シーズンを最後にリーグ優勝から遠ざかり、その間には元イタリア首相シルビオ・ベルルスコーニ氏がクラブを手放して中国資本が入るも、さらに米国資本へと売却されるなどクラブの体制も安定しなかった。また、ピッチ上でも元日本代表MF本田圭佑を獲得したことで日本で馴染み深くなった反面、所属選手に欧州トップレベルの存在はいなくなっていった。
その体制は米国資本のエリオット・マネジメントが主導しながら若手を中心とした選手構成、強化部の安定性を取り戻したことで改善され始め、昨季には11シーズンぶりのリーグ優勝を果たした。今季もリーグ戦で2位につけ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもグループステージ最終節を残して決勝トーナメント進出の可能性を残している。
そうした状況に、昨季まで年間1500万ユーロ(約22億円)だったエミレーツ航空とのスポンサー契約は、年間3000万ユーロ(約44億円)から3500万ユーロ(約51億円)で合意に近づいているという。リーグ優勝とCL出場は、その露出の大きさも含めて広告価値を大きく高めている。
約10年前に始まった暗黒時代は完全に脱した感のあるミランだが、資金力を取り戻しながら欧州のトップに返り咲く日が訪れることも期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)