J1リーグ白熱のシーズン終盤戦、残留争いの行方は? “崖っぷち”の磐田にわずかな望み…清水&G大阪の動向が大きな鍵に
シーズンラスト2試合、優勝と残留争いで決着の付くチームが生まれる可能性
J1は10月29日に第33節の試合が各地で15時の同時キックオフで行われる。今節では、優勝と残留争いで決着の付くチームが生まれる可能性を秘めている。
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ラスト2試合となり、上位では首位の横浜F・マリノスが勝ち点62、2位の川崎フロンターレが勝ち点60を保持している。勝ち点54で3位のサンフレッチェ広島以下のチームからは優勝の可能性が消滅し、今季のJリーグ王者の資格はこの2チームに絞られた。
今節で横浜FMは浦和レッズ、川崎はヴィッセル神戸をそれぞれホームに迎える。ここで横浜FMが勝利し、川崎が引き分け以下に終わった場合は横浜FMの優勝が決定することになる。得失点差では横浜FMが9点差を付けて優位なため、横浜FMが引き分けて川崎が敗戦して勝ち点差が3になった場合も、現実的にはほぼ優勝決定と言えるような状況になる。
そして熾烈を極める残留争いでは、今節で残留を決めるチームが複数出てくる可能性とジュビロ磐田の降格が決まる可能性がある。
現状、最下位の磐田は勝ち点29で、勝ち点33で17位のガンバ大阪と4ポイント差がある。今節に両者は直接対決するが、このゲームで磐田が敗れると勝ち点が36に伸びるG大阪だけでなく、勝ち点33で並ぶ16位の清水エスパルスを逆転する可能性もなくなるため磐田の降格が決定する。
引き分けた場合もG大阪を逆転する可能性がなくなるため、清水が引き分け以上で試合を終えた時に降格が決まる。磐田が勝利した場合でも、清水を含む残留争いをしているクラブがすべて勝ち点36以上に伸ばすと降格が決まってしまう苦しい状況にある。
また、G大阪と清水は残り2試合で連勝すると勝ち点39まで伸ばす可能性があるが、現状で勝ち点39の12位に付ける北海道コンサドーレ札幌は広島戦で引き分け以上の結果を残せば、他会場に関係なく残留が決定。また、敗れたとしても今節が終わった時点で勝ち点35以下のクラブが3つあればその時点で残留が決まる。
ほかにも清水とG大阪がともに引き分け以下の場合、勝ち点35で13位の湘南ベルマーレが勝つと、残り1試合で勝ち点4以上の差を下位3クラブに付けて残留が決まる可能性がある。また両者が揃って敗戦の場合は、勝ち点34の14位京都サンガF.C.と15位アビスパ福岡がそれぞれ勝つと、同様のシチュエーションから残留となる。
清水とG大阪は今節の結果だけでJ1残留やJ2への自動降格は決まらないが、最高順位がJ1参入プレーオフに臨む16位になる可能性がある。
優勝争いと残留争いが佳境を極め、残り2節は全試合が同時キックオフとなる。当事者のクラブを応援するサポーターにとっては、他会場の結果にも一喜一憂する週末になりそうだ。