英雄ブッフバルトがW杯日本×ドイツを予想 森保ジャパンの“弱点”、ドイツの警戒選手に挙げたのは?
ミュラー、キミッヒ、ゴレツカのベテラン、中堅サネ、若手ムシアラらに言及
――ドイツは実績のあるスターも多いですが、若手選手も非常に成長している感があります。例えば、ボルシア・ドルトムント所属の22歳DFニコ・シュロッターベックなどは実力のある選手だと思いますが、ブッフバルトさんから日本のサッカーファンに向けて紹介したいドイツ人選手、また警戒すべき選手はいますか?
ギド「シュロッターベックはディフェンスの選手ですが、守備だけではなくセットプレーの時に相手ゴール前へ上がってくるので、日本は気を付けなければなりません。また、そもそもドイツ代表は若手選手だけでなく、トーマス・ミュラー、ジョシュア・キミッヒ、レオン・ゴレツカなどといったベテラン選手たちがリーダーシップを発揮しています。また、レロイ・サネは1人で試合を決定付けられる攻撃的な選手なので警戒しなければならないと思います。また、若手選手では攻撃的ポジションに入るジャマル・ムシアラの存在も忘れてはなりません」
――今、挙げていただいた選手はほとんど王者バイエルン・ミュンヘンの選手ですね。そうなると、カタールでの日本代表はほぼバイエルンと戦うような感覚になるのでしょうか?
ギド「そうですね。バイエルンはドイツ国内で最強ですし、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも優勝を狙える、ヨーロッパでも屈指のクラブだと思います。また、ドルトムントも常時国内で優勝を争っていますが、ドルトムントはチーム内にドイツ人が少ない状況があります。一方でバイエルンは、主力がドイツ人選手で構成されていますから、必然的にバイエルンのメンバーを主体にした代表チームが形成されます。また、今のドイツ代表監督であるハンジ・フリックはバイエルンを率いていた指導者でもありますから、日本代表がバイエルンと戦うという見立てはおおむね正しいですよね」
島崎英純
1970年生まれ。2001年7月から06年7月までサッカー専門誌『週刊サッカーダイジェスト』編集部に勤務し、5年間、浦和レッズ担当を務めた。06年8月よりフリーライターとして活動を開始。著書に『浦和再生』(講談社)。また、浦和OBの福田正博氏とともにウェブマガジン『浦研プラス』(http://www.targma.jp/urakenplus/)を配信しており、浦和レッズ関連の情報や動画、選手コラムなどを日々更新している。2018年3月より、ドイツに拠点を移してヨーロッパ・サッカーシーンの取材を中心に活動。