2013年東アジア選手権で共闘 浦和GK西川、急逝した工藤壮人さんとの思い出を回想「人懐っこく話かけてくれた」

浦和GK西川周作と急逝した工藤壮人さん【写真:(C)TEGEVAJARO MIYAZAKI & 髙橋 学】
浦和GK西川周作と急逝した工藤壮人さん【写真:(C)TEGEVAJARO MIYAZAKI & 髙橋 学】

2013年の東アジア選手権はザッケローニ監督の下で優勝

 J1浦和レッズの主将、GK西川周作が10月25日のトレーニング後にオンラインで取材に対応。先日に亡くなった元日本代表FW工藤壮人さんについて「一番の思い出は東アジア選手権で一緒だった時のこと」と話した。

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 J3テゲバジャーロ宮崎に所属していた工藤さんは10月2日の練習時間外に体調不良を訴え、翌日に医療機関を受診したところ、水頭症の診断を受けて入院。11日に手術を行い、容体悪化を受けて17日からICUにて治療に専念していたが、21日にクラブ側から逝去が発表され、帰らぬ人となった。

 西川は「一番の思い出は東アジア選手権で一緒だった時のこと。国内組だったけど、モチベーション高く一体感を持ってザックさんの時に優勝できた」と、2013年にアルベルト・ザッケローニ監督の下で優勝した大会のことを挙げた。大会初戦の中国戦では、西川がGKとしてフル出場して、工藤さんが1ゴールを決めていた。

 工藤さんについて西川は「人懐っこくシュウくん、シュウくんと話しかけてくれた。そこからは試合でも会った時に話しかけてくれて、『良いヤツだな』と思いながら一緒にプレーさせてもらった。先日に亡くなってしまって、僕自身も信じられない思いがある。インスタグラムやツイッターを見ても、工藤のことを好きなサッカー選手がたくさんいて、コメントしている。本当に愛されている選手だった」と話した。

 また、西川自身も子供を持つ父親だけに「これだけ身近な人が亡くなる経験は人生でもなかなかないのでショックはある。彼には家族も子供もいる。自分もそうだけど、父親としてのことを考えると、残された家族に対する気持ちも分かる」と気遣った。

 かつてのチームメイトや所属クラブ、ザッケローニ氏など指導者たちからも追悼のメッセージが届く工藤さんだが、西川もまた神妙な面持ちで胸の内を話していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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