経験者の今野泰幸が明かすザックジャパン崩壊の理由 なぜW杯で「自分たちのサッカー」は破綻したのか?
W杯2回を経験してメンタルはタフさを増す
5大会連続で出場したW杯で「優勝」を目標に掲げるもグループリーグ敗退と結果を残せず、帰国した日本代表のメンバーの表情は硬かった。国民の期待も大きかった分、心苦しさがあったと今野は明かす。
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「本田や長友は練習の時から『優勝』という言葉を口にしていたし、ほかの選手たちも本気で挑戦していました。でも、結果だけを見たら、口だけみたいな形になってしまったので、日本中のみなさんに申し訳なさがあって、責任を感じていました」
ただ、W杯での数々の試練や悔しさは、39歳となった今なお、現役としてプレーする今野の血となり、肉となっている。
「W杯では大変な思いもしましたけど、究極のプレッシャーがかかる大会を経験して、気の持ち方は勉強になりました。今に生きているのはメンタル面ですかね。強くなったと思います」
今野の心の中で、2度経験したW杯の記憶は深く刻まれている。
(文中敬称略)
[プロフィール]
今野泰幸(こんの・やすゆき)/1983年1月25日生まれ、宮城県出身。東北高―札幌―FC東京―ガンバ大阪―磐田―南葛SC。J1通算443試合46得点、J2通算120試合7得点、日本代表通算93試合4得点。クレバーなポジション取り、鋭く仕留めるボール奪取、的確な展開など、攻守万能なボランチ兼センターバック。ワールドカップには計2回(2010年、14年)出場し、今年から関東サッカーリーグ1部を戦う南葛SCへ移籍。