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「レーブの頭脳」 24年ぶりのW杯優勝を目指すドイツ代表最強スカウティング
10分程度の映像と頭に留まる簡単な言葉で伝える では、集めた情報をどのようにレーヴ監督に伝えていくのだろうか。 「対戦相手を一言で表現することができる言葉をいくつも考えます。頭に留まるのは、分かりやすく簡単な言葉だからです。それをより効果的に、具体的に理解してもらうために10分程度のビデオを作ります。さらに個別のシーン、例えばスウェーデン対アイルランド戦のヘディングシーンが必要となれば、専用サイトなどからダウンロードして作ります。データをコーチングスタッフに提供した後、どんなふうに試合を運ぶのか、監督がマッチプランを考え、それに沿った練習を計画します。その練習を撮影して再度、分析し、最後に重要なポイントを話すチームミーティングを行って試合に挑みます」 分析データを管理する専用ソフトには一試合あたり、2500のプレーデータと300万の運動データがある。より細かいデータ、例えばドイツ代表のスプリントのデータが欲しいときは、チームや選手ごとに表示でき、スウェーデンの選手と比較することも可能だ。 「試合中はスタンドにいてスマートフォンのとあるアプリを利用して、例えばカウンターの際にそれを示すボタンを押し、守備が良ければそれが分かるボタンを押して、自動的に攻守のプレーに関するデータを集めるようにしています。これだとハーフタイムに、ここが良かった、悪かったというデータをすぐに見せられるし、試合後に全部の該当プレーシーンをビデオで見ることができる。さらに技術・戦術とフィジカルデータを細かく分析し、そのデータを素にマッチプランをどのくらい実行できたか、できていないかを分析します」