「大きな島の日本で…」 広島“劇的初優勝”の立役者FWソティリウが語る決勝弾の真相、さらなる活躍へ意欲
後半アディショナルタイム、広島のキプロス代表FWソティリウが2ゴールで逆転勝利
サンフレッチェ広島は10月22日のルヴァンカップ決勝で、セレッソ大阪を相手に2-1で勝利して大会初優勝を飾った。1点ビハインドの後半アディショナルタイムに逆転の2ゴールを決めたキプロス代表FWピエロス・ソティリウは決勝ゴールの真相について「足を出したところにボールが飛んできた」と振り返った。
広島は後半7分に先制ゴールを与えると、攻撃的なシフトとして後半18分にソティリウを投入。FWナッシム・ベン・カリファと並ぶ2トップに入って迫力が増し、後半30分には相手が退場者を出した。そこから猛攻を仕掛けるなか、ゴールを奪えずに後半アディショナルタイムまで時間は進んだ。
しかし、その土壇場で広島は右コーナーキック(CK)から放ったヘディングシュートが相手のハンドを誘発。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認とオンフィールドレビューの末にPKが与えられた。ここでキッカーを務めたソティリウは冷静に同点ゴールを決めた。
さらにアディショナル11分、再び右CKのチャンスを得た広島は、ニアサイドで選手が競った背後に潜り込んだソティリウが右足で合わせて決勝ゴール。前の選手たちに重なってボールが見えていたのかも分からないような一撃を、ストライカーは「足を出したところにボールが飛んできた」と明かしている。
優勝の立役者になり、大会MVPも獲得したソティリウは「チームワークで勝ったもの」とコメント。そのうえで「キプロスという小さな国から来て、大きな島の日本で活躍するのは簡単なことではない。これからも頑張っていきたい」と意欲的に語った。
186センチの長身でキプロス代表としても52試合11ゴールのストライカーは、広島にルヴァンカップ初優勝をもたらして歴史に名を刻んだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)