昨季ルヴァン杯決勝で涙 C大阪の小菊監督が“リベンジ宣言”「必ず、忘れ物を取りに」

C大阪を率いる小菊昭雄監督【写真:Getty Images】
C大阪を率いる小菊昭雄監督【写真:Getty Images】

ルヴァン杯決勝の前日記者会見を実施 対戦相手の広島とは今季3戦3敗

 国内3大タイトルの1つ、ルヴァン杯の決勝戦が10月22日に行われるのに先立ち、試合前日練習と記者会見が会場の国立競技場で実施された。2017年以来2回目の優勝を目指すセレッソ大阪の小菊昭雄監督は、昨季の準優勝から「来年必ず、忘れ物を取りに来る」という誓いの下に戦ってきたと語った。

 C大阪は昨季の決勝で、名古屋グランパスに0-2で敗れた。そのシーズンで途中就任ながら決勝戦に導いていた指揮官は「昨年はファイナルの素晴らしい舞台で準優勝。その瞬間から来年必ず、忘れ物を取りに来ると戦ってきた。たくさんの選手が関わりながら(この大会を)戦い、もう一度この舞台に戻れて幸せ」と話している。

 対戦相手の広島は、今季の公式戦で3戦3敗と苦しんだ相手でもある。それだけに小菊監督は広島を「とにかく強いチーム」と話し、「攻守に全員が規律をもってハードワークする。強度のある守備から速い攻撃、しっかりビルドアップしながら相手の変化を見てボールを動かす。多彩な攻撃も兼ね備える素晴らしいチームで、個々のクオリティーも非常に高い。ただ、広島に敗れて成長もできた。その姿を見せられるようにしつつ、何よりも結果にこだわりたい」と、決勝を見据えた。

 この決勝に向け、12日のリーグ戦で負傷交代したDF山中亮輔も前日練習に姿を見せるなど、メンバーも揃った。とはいえ「ギリギリながら戻って、良い状態でチームも団結している。自信をもって送り出せる。ただし、ギリギリで回復して間に合った選手もいるので、今日のリバウンドなども見極めながら明日に最終ジャッジをしたい」と、多少なりとも不安要素はある模様だ。

 C大阪にとっては、2017年の決勝で川崎フロンターレに2-0で勝利して以来2回目の優勝を狙う決勝戦になる。対戦相手こそ違うが、昨季のリベンジを果たす舞台になるのか注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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