去就不透明のカンテ、来夏チェルシー退団? 欧州5クラブ“争奪戦”の可能性を海外指摘
今季限りでチェルシーとの契約が満了、来季去就に海外注目
イングランド1部の強豪チェルシーに所属するフランス代表MFエンゴロ・カンテは、ハムストリングの手術により長期離脱して来月開幕のカタール・ワールドカップ(W杯)の欠場が決定的とされる。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」では、今季限りで契約満了するカンテの去就を注目している。
カンテは元日本代表FW岡崎慎司らと“ミラクル・レスター”の一員として、2015-16シーズンのプレミアリーグ優勝に貢献。4年契約の1年をプレーしたのみで、日本円で40億円以上とも言われる高額移籍金を置き土産にレスターへと移籍した。
そのカンテは途中で契約延長もあったものの、現在の契約が今季で満了する。特集では「カンテは来季もチームの重要な一員であり続けたく、長期契約を望んでいる。アブラモビッチ氏とは3年の契約延長で合意していた」とする。一方で、そのロマン・アブラモビッチ氏は今年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻がスタートすると、ロシアへの制裁の一環として英国内での資産が凍結され、クラブ売却を決断。現在は米国人のトッド・ベイリー氏のグループがオーナーに君臨している。
カンテとしてはベイリー氏もアブラモビッチ氏との合意を踏襲することを望んだものの、ベイリー氏は2年契約が限度という考え。同じ31歳のセネガル代表DFカリドゥ・クリバリーへ4年契約を提示しているのとの違いに怒りを覚え、現状では契約更新に合意していないという。
来年1月からはどのクラブとも契約交渉ができる状況にあり、レポートでは「バルセロナ、パリ・サンジェルマン、ユベントス、アーセナル、トッテナム」の5クラブが契約交渉を行う可能性があるとしている。特に、トッテナムのアントニオ・コンテ監督はかねてからカンテに執心だという。
一方で負傷がちなカンテはここ3シーズン連続でリーグ戦の出場試合数が20試合代の前半ということもあり「カンテはどこのリーグに行ってもバランスブレーカーとなるレベルの力を有するが、その本物のカンテは思い出の中のものになりつつある」として、過去と同様の価値があるかどうかには疑問を呈している。
チェルシー残留を含め、W杯終了後に本格化する冬の移籍市場や来季に向けた契約満了予定選手の交渉のなかで、注目銘柄になるのは間違いないと言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)