森保Jの得点力アップへ尽力 日本代表コーチが助言、W杯最終予選で“指示通りのゴール”「チーム内で話していました」
攻撃のトレーニングサポートに従事する日本代表の上野優作コーチがオンライン対応
日本サッカー協会は10月18日、来月開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)に出場する日本代表のチームスタッフのオンライン取材を行い、上野優作コーチが対応した。
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2021年1月、反町康治技術委員長と森保一監督の誘いを受けて日本代表チームのコーチに就任した上野氏は、「攻撃のトレーニングのサポート。セットプレーの攻撃のところも担当しています」と、現在の役割について語った。
選手としても豊富な実績を持つ上野氏だが、選手たちに対して個別にアドバイスをすることはないのだという。
「自分から個人的に『こういう動きをしたほうがいい』『こういうプレーをしたほうがいい』と話したことはありません。チームとして、こういう動きがあったほうがいいんじゃないか、こういう狙いをもったほうがいいんじゃないかと話しています。ミーティングで流す映像を通して『こういう狙いどころのポイントがある』とか、『走りこんだらチャンスになるんじゃないか』と、チームのなかで伝えています」
2021年9月7日にドーハで行われた中国戦で、右サイドからMF伊東純也が折り返したボールを、FW大迫勇也が合わせて決めたゴールは、そうした指示から生まれたゴールの1つだったという。「最終ラインが浅ければ、そこに早くボールを入れて走りこんでという形をチーム内で話していました」と、上野氏は言う。
9月のドイツ遠征からは、選手たちの要望に応える形で、分析映像にも工夫を加えたという。
「映像だけではなく、映像の先にパワーポイントで選手の名前がスライドで動いて、誰がどういう役割をするのか、明確にしたりしています。映像だけでなく、パワーポイントを使うことで、A選手が前に行き、B選手が戻るとか、具体的な動きを映像と合わせて使っています。それはW杯を意識して、この9月からやるようになりました」
11月1日には、カタールW杯のメンバーが発表される。最終的に選ばれたFWの選手たちには「思い切ってプレーしてほしい。とにかくW杯で得点を挙げることはFWとして誇りになる。ゴールを目指してやってほしい」とエールを送る上野氏。チームを勝利に導くゴールを決める手助けを、この先も続けていく。
(FOOTBALL ZONE編集部)