【天才キッズ】天性のキャラと才能…天才ロナウジーニョに憧れる小学3年生 コーチに「日本代表になるために決まってるやろ!」

練習が終わって帰宅後「あー幸せやった」 どのチームでも必ずプラスの存在に

 幼稚園時代の公園に話を戻そう。当時から公園に行くと、お友達であろうが、知らない子であろうが一緒に遊べる、人と人の間に壁を持たない子供だったそうだ。現在も、まだチームに馴染みのない子でも、その子がシュートを決めるとカンイチロウ1人でも必ず全力で駆け寄ってハイタッチをしに行く。

 これは決してご両親がそうしなさい、と言ったわけではなく、彼の自発的な行動だというのだ。小学校でも校長先生とも仲良くしていたり、5、6年生とも非常に仲が良く、担任の先生も驚くほど、とにかく人が好きだという。

 また、誰にでも物怖じせず自分の考えをはっきり言えるのも彼の良いところだ。幼稚園の時に通っていたスクールでコーチが「お前らなんのために練習してるんだー!」と熱くなった一幕があったのだが、カンイチロウはすぐさま、「日本代表になるために決まってるやろー!!」と言い返したそう。当時、ご両親としても「日本代表を見たことあるのかな?」という感じだったので、改めて面白い子だなと感じたそう。

 幼稚園の頃からサッカーの練習が終わって帰ってくると、「あー幸せやった」と言っていたそうで、その天性のキャラの良さは超一級であることは間違いない。

 カンイチロウの基礎練の裏にはお母さんのピアノで培った経験が生きていそうだ。サッカーに関しては素人のお母さん。ただ、基礎練習の反復の大切さはピアノから学んで知っていたのでカンイチロウの基礎練習にはきっとお母さんのピアノ時代のストイックさが反映されているに違いない。

 そんなカンイチロウ、確かな技術も付いてきて、自信も付いてきた。このようなキャラクターを持った選手がチームにいるということは、どのチームにおいても必ずプラスになる。これから先、所属するすべてのチームを前向きに引っ張る姿が目に見える。より高みを目指して、日本代表を引っ張る存在になってくれると信じている。

パウロ吉田

パウロ・ヨシダ/世界65か国以上を旅するクリエイティブアスリート。多様なスポーツに精通し、それらを実践している。日本の体育教育をカルチャーに変えるべく、さまざまな競技にさまざまな角度から刺激を与えている。好きなサッカー選手はジョージ・ウェア。

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