バルサの英雄シャビが苦境 クーマン体制より成績悪化…就任後50試合の勝点&総得点で“明確な差”
昨年11月にクーマン前監督の後任として緊急招聘も
スペイン1部FCバルセロナは現地時間10月16日に行われたラ・リーガ第9節で宿敵レアル・マドリードに1-3で敗れた。伝統の一戦「エル・クラシコ」は昨年就任したシャビ・エルナンデス監督にとって50試合目の指揮となる節目の一戦だったが、勝利で飾ることはできなかった。
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英紙「デイリー・スター」は、バルセロナの再建を託されたシャビ監督の下でチームの成績がロベルト・クーマン前監督時代よりも悪化していることに注目している。
シャビ監督が率いた50試合での戦績は28勝11分11敗。一方で、悪評高かったクーマン前監督の最初の50試合の成績は33勝7分10敗。獲得した勝点はクーマン前監督が11ポイント上回っている。総得点の数でも、クーマン体制のほうが24得点も多く決めていたという。
2021年11月、バルセロナは成績不振によって解任したクーマン前監督の後任として当時カタールのアルサッドを率いていたシャビ監督を緊急招聘。レジェンドに再建を託したが、思うような結果が出ていないのは痛恨と言えるだろう。
同紙は「シャビにとって唯一の救いは、最初の50試合の成績が2つのリーグタイトルとチャンピオンズリーグを獲得したフランク・ライカールトと同じこと」と当時低迷していたバルセロナにタイトルをもたらしたライカールト元監督を引き合いに出したが、一方で当時のチームは元ブラジル代表FWロナウジーニョ氏という絶対的なタレントを擁していたことから「ロナウジーニョのような頼れる存在がいない以上、言うは易し行うは難しだ」とシャビが置かれた厳しい状況について伝えている。
UEFAチャンピオンズリーグでも2年連続のグループステージ敗退が現実味を帯びている。苦境のシャビ監督。この窮地から脱するアイデアを持ち合わせているのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)