ユベントスの英雄デル・ピエロがCLドロー発進の古巣に喝 「切り替えて次に向かえ」

ホームでセビージャ相手に“勝ちゲーム”を逃す

 イタリア王者ユベントスは、14日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)開幕戦のセビージャ戦で、内容的には勝ちゲームを逃す形でのスコアレスドローに終わった。衛星放送局「スカイ・スポーツ」でこのゲームを解説した元ユベントスの「10番」であるアレッサンドロ・デル・ピエロ氏は、「切り替えて次に向かえ」と古巣に強調している。

 ユベントスはセビージャを前後半それぞれシュート1本に抑え、決定機も多く作るゲーム内容を展開したものの、セビージャ守備陣による決死のシュートブロックもありスコアレスドローに終わった。勝ち点2を逃す形になったゲームに対し、デルピエロ氏はユーベ魂を注入するかのように語った。

「僕がユベントスの選手だった時は、このようなゲームをしてしまった後は、すぐにページをめくって次の試合のことを考えた。まだグループステージは5試合の大きなチャンスを残しているのだから、失望する必要はないし、そんな時間もないんだ。とにかく、今日のゲームでうまくいかなかったことを探して改善すること。そしてもちろん、自信を失わずに進み続けるんだ」

 デル・ピエロ氏が活躍した1990年代後半から2000年代にかけてのユベントスは“鉄の団結”を持つチームと呼ばれ、接戦での勝負強さには定評があった。そうした時代を「10番」として作り上げてきたデルピエロ氏には、勝負を決めきれないこの日のチームは歯がゆく映ったようだ。それでも、自身の経験を踏まえて次のゲームに頭を切り替えることの重要性を、解説席からのメッセージとして残している。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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