「サッカーに絶対はあり得ないということ」 森保監督、天皇杯決勝視察でW杯での勝利に意欲

日本代表の森保一監督【写真:Getty Images】
日本代表の森保一監督【写真:Getty Images】

三笘の状態については明言を避ける「詳しいことは分かっていない」

 日本代表の森保一監督は、10月16日の天皇杯決勝、ヴァンフォーレ甲府がPK戦の末にサンフレッチェ広島を下した一戦を視察。試合後に「サッカーに絶対はあり得ないということを示したゲーム」と話した。

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 J2勢として9大会ぶりに決勝進出した甲府は、J1で3位につける広島を相手に前半で先制。後半は完全に押し込まれた残り6分で同点ゴールを奪われ、延長戦後半にはPKを与える大ピンチだったが、GK河田晃兵がファインセーブしてPK戦へ。そこでは河田が90分の中で同点ゴールを許したMF川村拓夢のキックをストップし、PK戦5-4で初優勝を飾った。

 森保監督は試合後に「J1、J2、あるいはアマチュアも関係なく争える天皇杯ならでは。甲府は吉田監督をはじめ、一発勝負に準備をしての優勝で素晴らしかった」と話した。そのうえで「今の両チームの立場ならジャイアントキリングとなると思うが、サッカーには絶対はあり得ないということを示したゲームだと思う。戦術的な準備もあっただろうけれども、1つ1つとプレーに対する粘りや厳しさも素晴らしかった」ともコメントした。

 来月にはカタール・ワールドカップ(W杯)が始まり、そこでは優勝経験のある強豪ドイツとスペインが同じグループに入る。森保監督は「我々はJ1、J2ということではないが、ランキングで上のチームと当たるW杯でも絶対はないということ」という言葉も残した。

 今月21日には55人の予備登録メンバーの提出もあるが、実際にはそこからの変更も可能なもの。それでも「残り数人のところは考えている」と、ラージグループが決まっていることは話している。また、イングランド1部プレミアリーグの試合中に負傷が伝えられたMF三笘薫(ブライトン)については、「詳しいことは分かっていない。後半立ち上がりの接触のところかなと思うけれども」と話すにとどめた。

 今後、日本代表はW杯のメンバーを11月1日に発表し、現地ではカナダ代表との国際親善試合を実施して本大会の開幕に臨んでいく。

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