甲府DF山本英臣「思いっきりぶっ壊しそうになった」 天皇杯決勝の終盤にPK献上…GK河田晃兵に感謝「助けられた」
チーム在籍20年目のベテラン山本、延長後半7分から途中出場
第102回天皇杯全日本サッカー選手権の決勝が10月16日に日産スタジアムで行われ、J2勢から9大会ぶりの決勝に進出したヴァンフォーレ甲府とJ1サンフレッチェ広島の一戦は、延長戦までを1-1で終えてPK戦の末に、甲府が初勝利を飾った。延長後半7分から途中出場し、PKを献上したチーム在籍20年目のベテランDF山本英臣は「思いっきりぶっ壊しそうになった」と振り返りつつ、PKストップのGK河田晃兵へ感謝の言葉を口にしている。
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前半26分、ショートコーナーからペナルティーエリア内を深く切り崩した甲府は主将のMF荒木翔が出したマイナスの折り返しにFW三平和司が飛び越して先制ゴール。後半39分、MF川村拓夢に同点ゴールを叩き込まれ延長戦にもつれ込んだなか、山本は延長後半7分からピッチに立った。
すると直後の同11分、相手のシュートが山本の腕を直撃。これがハンドの判定でPKとなり絶体絶命の場面を迎える。ここで守護神の河田がビッグセーブでPKを阻止。1-1のままPK戦に突入し、最後は甲府が制した。
山本は延長後半のPK献上について言及。「若い選手をはじめ、いろんな選手がこの舞台に僕を連れてきたことに感謝して、ただそれを思い切りぶっ壊しそうになったんですけど、河田選手に助けられて良かったです」と感謝の思いを口にしている。
J2甲府がJ1広島を破って天皇杯を制したなか、「本当に逞しくなったと思います。これだけのお客さんの前で堂々としたプレーをした。自分たちの思ったサッカーではなかったかもしれないけど、結果にこだわって全員で頑張ったと思います」と語り、最後は「(ファン・チームへ)本当に少しだけ恩返しできたと思います。みなさんおめでとうございます!」と万感の思いで締めくくった。