W杯絶望、それとも間に合う? 英代表DFジェームズ、8週間の負傷離脱決定で復帰報道が錯綜

チェルシーのイングランド代表DFリース・ジェームズ【写真:ロイター】
チェルシーのイングランド代表DFリース・ジェームズ【写真:ロイター】

決勝ラウンドに間に合うことを想定してメンバー入りさせるかが今後の焦点か

 イングランド1部チェルシーに所属するイングランド代表DFリース・ジェームズは、10月11日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節ミラン戦(2-0)で負傷し、途中交代していた。負傷状況が心配されていたが、クラブが15日に離脱期間が8週間になると声明を出した。これを受けて、英衛星放送「スカイ・スポーツ」は、「カタール・ワールドカップ(W杯)出場が断たれた」と報じたが、英紙「ガーディアン」は「W杯1次ラウンドの欠場が決定」と報じ、決勝ラウンドに間に合う可能性を指摘している。

 ジェームズは11日のミラン戦の後半に相手選手と接触し、右膝を負傷。一度はピッチに戻ったが、その後にプレー続行は不可能と判断してピッチに座り込み、後半17分にスペイン代表DFセサル・アスピリクエタと交代した。

 当初は深刻な負傷でないと見られていたが、ロンドンに戻って再検査を受けたところ、長期の離脱が免れない負傷だったことが判明した。「スカイ・スポーツ」は、「W杯出場の可能性が断たれた」と報じ、マンチェスター・シティのDFカイル・ウォーカー、リバプールのDFトレント・アレクサンダー=アーノルドと、右サイドバックの選手に負傷が続いているなかで、アーセナルのDFベン・ホワイトの右サイドバック起用の可能性を指摘している。

 一方、「ガーディアン」紙は、「ジェームズは15日に手術を行わない決断をした。だが、今シーズン、クラブと代表で素晴らしいパフォーマンスを見せた選手は、カタール行きを逃す可能性が高い。イングランドの初戦となるイラン戦は、11月21日に行われる」として、発表された8週間の離脱では、カタールW杯の1次ラウンドには間に合わないと指摘。そして、ニューカッスルのDFキーラン・トリッピアーがイラン戦に先発する見込みだとしている。

 さらに「ガーディアン」紙は、「ジェームズに残された希望は、決勝ラウンドに間に合うことを証明する時間があることだ。サウスゲイト監督は、26人の選手を選べるため、負傷した選手を入れる余裕がある。サウスゲイト監督はEURO(欧州選手権)2020でも最初の2試合は負傷で間に合わないハリー・マグワイアを連れて行った」と、W杯メンバー入りの可能性が断たれたわけではないとしている。

 登録メンバーが、23人から26人と増員されているカタールW杯。今後も各国に負傷者が出た際に、どのような決断を下すのかは注目されそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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