リバプールOB、ムバッペ獲得を見送るべきと古巣に助言 「多くの問題も連れてくる」
元イングランド代表FWヘスキー氏はクロップ監督のやり方にも合わないと指摘
イングランド1部リバプールは、フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペの獲得に関心を持っていると報じられている。クラブOBの元イングランド代表FWエミール・ヘスキー氏はムバッペの能力を認めつつも、獲得に動かないべきだと助言している。サッカー専門サイト「BeSoccer」が報じている。
ムバッペは昨季限りでPSGとの契約が満了を迎えるため、今夏の移籍市場ではレアル・マドリードへ移籍金ゼロで移籍することが確実視されていた。しかし、最終的にはPSGとの契約延長に合意し、2025年6月末までの新契約を結んだ。
しばらくはムバッペの去就が話題にならないかと思われたが、今月に入り、早くも退団を希望していると報じられている。PSGは噂の火消しに走っているものの、早ければ冬に移籍を求めるのではないかという憶測まで広がった。
こうした状況にあって、レアルとともにムバッペの移籍先の候補に挙げられているのが、リバプールだ。今季不振に喘いでいるが、以前からムバッペへの関心を示しており、ムバッペ自身も今夏の移籍市場でレアル以外と話し合いを持ったクラブとしてリバプールの名前を挙げていた。
リバプールは将来的なムバッペ獲得に向けて、1億5000万ユーロ(約217億円)を準備しているという報道もあるなか、ヘスキー氏は獲得を見送るべきだとの見解を語っている。
「私が気にしているのは、クラブを離れる時の選手の様子だ。彼がどんなことを言うか。彼は契約を延長したばかりのクラブに対して、すでに離れたいと言っている。監督は、そんな選手が本当に欲しいのか、自問自答しないといけない。ビッグクラブは、スター選手を抱える。だが、全員は同じルールの元にいないといけない。私はクロップ監督が、誰かに対して、ほかの選手と違う扱いをするとは思えない」
さらに、ヘスキー氏は「ムバッペは、ワールドクラスの選手だ。どのチームにいても、先発の11人に名を連ねるだろう。だが彼は同時に多くの問題も一緒に連れてくる」と結び、ムバッペの獲得には動くべきではないと主張した。
今夏、袖にされる形となったレアルも、ムバッペ獲得への熱は冷めたと報じられている。はたして、今後のサッカー界を牽引する選手の1人と見なされているムバッペは、現在の契約を全うすることなく、PSGを離れることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)