マンC悲願達成のラストピース 優勝請負人グアルディオラ招聘に動く2人の戦友

 

その男の名はペップ・グアルディオラ

 会長の願いをかなえる切り札を握っている男たちがいる。マンCの代表取締役であるフェラン・ソリアーノ氏と、ディレクターを務めるアイトール・ベギリスタイン氏だ。マンC内部には、こう語っている人物がいるという。

「ソリアーノとアイトールは、ペップと深い信頼関係で結ばれている。そして、近い将来にペップがシティを率いる瞬間がやってくるという確信がある」

 ソリアーノ、ベキリスタイン、ペップは、カンプノウにあまたの歓喜を運んできた。3人がそろった08-09シーズンには、リーガ、コパ・デル・レイ、そしてCLの史上初の三冠を達成。ペップバルサの黄金期を築いた。

 現在、マンCで働く2人は、戦友との再会を心待ちにしているという。ブンデス王者を率いるグアルディオラ監督だが、バイエルンとの契約延長を望んでいないとされる。すでにペップ本人もプレミアリーグへの関心を公にしている。

 マンCは、ペジェグリーニ監督に時間を与えるとしている。だが、これ以上低調な試合が続くようであれば、スペイン人指揮官を招き入れる準備を進めると言われている。

 ペップは25日、オーナーのマンスール会長の夢であるCL制覇に引導を渡すため、エティハドスタジアムにやってくる。今季ブーイングで迎え入れられる男は、来季それを歓声へと変えるかもしれない。相手ベンチで座るスペイン人指揮官のスーツのポケットの中には、すでに入っているかもしれない。旧友たちから贈られたシティ・オブ・マンチェスターへの招待チケットが。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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