アーセナル冨安、左SB継続の可能性 “サラー封殺”で評価上昇…「起用する選択肢がある」と英指摘
左SBとして今季初先発のリバプール戦で安定プレー、リーズ戦の起用法が注目
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は前節のリバプール戦で(3-2)で今季プレミアリーグ初先発を飾り、左サイドバック(SB)に抜擢されて相手のエースFWモハメド・サラーを封殺した。そのユーティリティーな活躍により、次節戦での起用法にも注目が集まっている。
冨安は昨季のアーセナル移籍後、右サイドバックが定位置となっているが、ミケル・アルテタ監督からは左サイドやセンターバックとしての起用も示唆されてきた。実際に右サイドバック以外でプレーしたのは数える程度だったが、リバプールとの大一番で左SBに抜擢された。持ち前の守備で右からのカットインを得意とするエジプト代表FWサラーを封じ込め、勝利に貢献している。
この試合のパフォーマンスは複数の英メディアから絶賛を受けていた。そうしたなかで「フットボール・ロンドン」は「アルテタはリーズ・ユナイテッド戦でも型破りの冨安を左SBとして起用する選択肢がある」とUEFAヨーロッパリーグから中2日で迎える次節リーズ・ユナイテッド戦(16日)での冨安の起用法に注目している。
リーズの右サイドには昨シーズンまでブラジル代表FWラフィーニャ(→FCバルセロナ)が君臨していたが、今季からは新戦力のアメリカ代表MFブレンデン・アーロンソンが主に起用されている。この21歳はラフィーニャやサラーとは異なる右利きで、サイドに張るだけではなく中央でもプレーできるチャンスメーカーだ。オーストリア1部レッドブル・ザルツブルク時代から師弟関係にあるジェシー・マーシュ監督の下で異彩を放つ選手なだけに、その対策として再び冨安が起用される可能性もあるようだ。
コンディションの不安で出遅れ、出番が限られていた冨安。ここにきてレギュラー定着となるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)