FC東京×湘南の踏みつけプレーにイエロー提示 VAR介入後のジャッジ決定に識者見解「現行のルールではできない」

FC東京のMF塚川孝輝がイエローカードを提示された場面シーンをピックアップ【写真:Getty Images】
FC東京のMF塚川孝輝がイエローカードを提示された場面シーンをピックアップ【写真:Getty Images】

湘南FW町野に対するファウル、カード提示までの流れを「Jジャッジリプレイ」で検証

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、10月8日のJ1第32節FC東京と湘南ベルマーレの一戦で、FC東京のMF塚川孝輝による湘南FW町野修斗に対してのファウルで、オンフィールドレビュー(OFR)の末にイエローカードを提示された場面が取り上げられた。

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 この場面では後半23分、ボールを保持した町野の背後から塚川が町野のアキレス腱のあたりを踏みつける形になりファウルの笛が吹かれた。直後に入った飲水タイムの間にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からの進言でOFRが行われると、中村太主審は塚川にイエローカードを提示した。

 この試合の中継も担当した進行役の桑原学アナウンサーは「放送席からはそこまでの事象とは分からなかったが、映像を見たら『あっ』と思った」という印象を話した。しかし、レッドカードか否かのチェックが行われたことに対する疑問もコメントした。

 ゲスト出演した元ロンドン五輪日本代表監督の関塚隆氏は「(町野が)ボールを置いた位置と(塚川の)足の位置だと、完全にボールの位置に行っていない。完全に踏みつける行為だとは思う。レッドかイエローかと言うと、アキレス腱のあたりで危険な行為。レッドだと厳しいなと感じるが、選手を守るという意味では一番危険な場所に足が入っている」と指摘した。

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏もイエローカードの判定は妥当だとして「VARが入らなくても良かったのではないか」と話す。現行のルールではイエローカードか否かでVARが介入することはできない。一方で「スペインリーグでは選手の安全を守るとして、この手のプレーにレッドカードが出ることがある。Jリーグとスペインリーグは違うとしても、そのような例はある」と、海外の例を提示した。

 一方で、家本氏は今季のJリーグの中で介入すべき場面でVARが介入せずに選手の安全を守れなかった場面があったとして「より選手の安全を守りたい気持ちに傾いたかもしれない」と審判の心情を指摘した。

 また、関塚氏は「最初だけ見ればちょっと足に接触したかなという感じだが、3回くらい繰り返して見ていると、これは危険なプレーだという見方になってくる」と、映像を確認できるからこその要素を話していた。

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