J1神戸×広島、一発レッド判定の接触プレー 現場でのノーカードジャッジに識者見解「副審が助言できたのではないか」
「Jジャッジリプレイ」最新回で、広島DF今津が退場処分を受けた前半4分のシーンを検証
スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、10月8日のJ1第32節ヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島のゲームで、広島DF今津佑太が前半4分に退場処分を受けたシーンが取り上げられた。
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この場面では、広島が右サイドでフリーキックを獲得するとMF浅野雄也が左足でゴールに向かって曲がる方向のボールを供給。そこに飛び出してきたGK前川黛也と今津が接触し、西村雄一郎主審は今津のファウルと判定。その後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言で映像確認が行われ、今津にレッドカードが提示された。
今津は右足でボールにコンタクトしようとしたが、足が高く上がって足裏や膝が前川に向いてしまった。最終的な接触の瞬間はやや膝が曲がるものの、ゲスト出演した元ロンドン五輪日本代表監督の関塚隆氏は「もし現地で(広島の)監督として座っていても、ボールには行っていると思うが、GKとダイレクトに接触しているしレッドカードが出ても仕方ないと思う」とコメント。「試合の立ち上がりにアタックしていこうと、両者が勇気を持っていったシーンだと思う。レッドカードが100%だと思う」とした。
元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏も結論はレッドカードが妥当であるとしたうえで、「選手たちが集まっていて、レフェリーが正しく判断できるポジションがない。フィールドの中からは不可能。ただし、副審1(手前側タッチライン)のところからはクリアに足の出方や接触、勢いが十分に判断できると思う。副審が勇気をもって助言できたのではないか。現場でこれがノーカードというのは、神戸側としても、フットボールの理解としても不信感を持ってしまう」と、現場でノーカードだった判定について指摘している。
また、このオンフィールドレビューの場面では、神戸の吉田孝行監督が西村主審と映像を確認するレビューエリアで会話をするところが映し出されていた。当日のスタジアムで映像の提供に不具合があり、家本氏は映像が届いていないことを吉田監督に説明している場面のようにも見えるとしつつも、「規則上はレビューエリアに入ること自体が認められていないので、吉田監督がイエローカードの対象になり得る」と指摘。「今後は気をつけてもらいたい」と注意喚起していた。