J1広島の“注目株”川村拓夢が語る、大反響60m級超絶ロングシュート 「パスのイメージ」だった一撃の舞台裏

FIFA公式SNSも注目「そんなにすごいゴールだと思っていなかった」

――プロの選手でも難しいゴールだと思っていたのですが、では同じシチュエーションになれば、次も決められますね?
「ちょっとそれは分からないです(笑)。でも、次もそこを狙っていきたいと思います。ああいうシュートを狙うことで、GKも前に出て来られなくなりますし、GKとDFの間にスペースができて、僕たちがやりたいサッカーがもっともっとできると思います。そこは隙があれば、もっともっと狙いたいと思います」

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――リードしていたこと、絶対にゴールを狙うというよりも、時間を使うキックをするという意図。0-0の状態だったら、同じキックでもプレッシャーがかかったように感じるのですが、そのあたりはリラックスして精度の高いキックをするうえで、プラスに働いたのでしょうか?
「はい。やっぱり1点目のゴールで自分としては乗れた感じもありました。1点目を決めたので、自分としては本当にノっていました」

――FIFAの公式ツイッターでも取り上げられました。周囲の反応はありましたか?
「すごく反響はありました。自分としては、そんなにすごいゴールとは思っていなかったので、周りの人たちから言われて、『すごいゴールだったんだな』と感じました」

――「そんなにすごいゴールとは思っていなかった」とおっしゃっていましたが、あそこにボールを届けるのは、そんなに難しいことではないという感覚なのですか?
「多分、僕に限らずプロの選手であれば、あのゴールの大きさで、ハーフウェーライン付近からなら決められる選手が多いと思うので(笑)。そこまで自分ではすごいゴールだとは思わなかったです」

――かなりキック力も必要かと思ったのですが、より飛距離を伸ばそうとすれば、もっと遠くまで蹴れそうですか?
「このキックは滞空時間を長くして、そんなにパワーを使わないキックなので、多分もっと飛ばせると思います」

――キック練習をしている選手や子供たちに、何かアドバイスをいただけますか。
「自分が小学生、中学生の頃から、とにかく蹴り続けて自分のフォーム、自分に合う蹴り方を見つけてきました。回数を重ねて自分に合う形を見つけてほしいですね。僕がロングキックの練習をする時は、対面パスなど人に向かって蹴ることが多いです。中学生時代は特に人に蹴る練習が多かったので、そこで磨かれていったのかなと思います」

――練習でボールを蹴る際に、何か意識していたことはありますか?
「キックの回転を意識していました。とにかくバックスピンになるように、バックスピンの回転数を多くできるように意識していたんです。とにかく蹴っていて気持ちいいという自己満足ではあるのですが、バックスピンが多いボールだと受け手もトラップしやすいボールになります。どれだけスピードがあっても正確に足もとに届けば受け手はトラップしやすいですし、トラップしてからもいろんな選択肢を持ちやすくなると思ったので、どうすれば受け手がコントロールしやすいかは中学生の時に意識していましたね」

――この時に限らず、ボールを持った時というのはゴールに近い位置、遠くの選択肢を第一に見ているのでしょうか?
「監督からは、とにかく『遠くを見ろ』と言われています。自分としても、まずはゴールを見ていたので、そういったところはつながっているかなと思います。なので、今後もロングキックには期待してください」

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