「森保ジャパンと同じように底力ある」 田嶋会長JFA会長、アジア杯Vのフットサル日本代表を称賛
北澤豪フットサル委員長とともに帰国したフットサル日本代表を羽田空港で出迎え
クウェートで開催されたAFCフットサルアジアカップ(アジア杯)に出場し、3大会ぶり4度目のアジア制覇を成し遂げたフットサル日本代表が10月10日に帰国した。羽田空港では日本サッカー協会の田嶋幸三会長と北澤豪フットサル委員長が出迎え、スペインへ戻ったFP原田快とポルトガルへ戻った馬場源徳フィジカルコーチを除く、帰国した選手15名と木暮賢一郎監督をはじめとするチームスタッフらを労った。
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優勝トロフィーを持ったキャプテンのFPオリベイラ・アルトゥールを先頭に、帰国したフットサル日本代表が姿を現すと田嶋会長らは拍手で出迎え、木暮監督に向かって両手でサムアップのポーズを送り、グータッチを交わした。
初戦でサウジアラビア代表にまさかの黒星を喫したフットサル日本代表だったが、この試合を機にチームは団結心を強め、残りの5試合を苦しみながら勝利。決勝ではイラン代表を3-2で下して、アジアの頂点に返り咲いた。
取材に応じた田嶋会長は、「今大会は、すべて苦しい戦いでしたよね。アジア杯直前のブラジル代表との国際親善試合2試合でも、前回のフットサルワールドカップ(W杯)の時ほどの僅差ではありませんでした。そのため『大丈夫かな』と少し心配していたところ、サウジアラビア戦で敗れてしまいました。あのなかから立て直して優勝するっていうのは、木暮監督の手腕、そして選手たちと良いまとまりがある証拠であり、森保ジャパンもそうであったように底力があるんだと感じました。今回のアジアチャンピオンは本当に良かったですし、フットサルW杯アジア予選も勝ち上がれるように、ぜひ頑張ってほしいと思います」と、早くも2年後のフットサルW杯予選を兼ねるアジア杯に向けて期待を寄せた。
また、北澤フットサル委員長も「優勝を目的としながら、これからのチームをどう作っていくかというテーマもありました。これまでどうしても将来的な準備ができていませんでした。日本は他国と比べても、代表経験が浅い選手も多く、ある意味でチャレンジでした。そのため、毎試合苦しみながら勝つ形になりましたが、木暮監督をはじめとするコーチングスタッフのセッティングが、うまくハマっていったと思います。これからが楽しみになるチームが作れたことが、今回の優勝と並ぶ大きな収穫だと思います」と、昨年のFIFAフットサルW杯リトアニア2021から、大幅にメンバーを入れ替えたチームが結果を出すとともに国際経験を積めたことを喜んだ。
フットサル日本代表は、今回の活動をもって年内の活動が終了となる。アジア王者となった木暮ジャパンだが、2023年にはどのようなチームになっていくだろうか。
(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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