新潟が昇格決定したJ2、J1参入プレーオフ最終枠争いが熾烈 降格は群馬、琉球、盛岡に絞られる
シーズン残り2試合、運命の戦いへ
J2は10月8日と9日に各地で試合が行われ、昇格争い、J1参入プレーオフ圏内の争い、残留争いのそれぞれで状況がはっきりし始めた。その中では、J1参入プレーオフ圏内のボーダーになる6位争いが激化する結果になった。
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まず上位では、首位のアルビレックス新潟が3-0でベガルタ仙台に勝利。勝ち点を81に伸ばして2位以内でのフィニッシュを確定させ、J1昇格を決めた。2004年から17年までJ1の戦いを続けてきたクラブはJ2で5シーズンを戦ったが、来季からは再びJ1の舞台に戻ることが決まった。
勝ち点77で2位の横浜FCは勝利すれば昇格決定だったが、大分トリニータに2-3で敗れ、ヴァンフォーレ甲府に勝利した3位のファジアーノ岡山が勝ち点72に伸ばした。この両チームは岡山が得失点差で優位のため、残り2試合で岡山が連勝したうえで、横浜FCが連敗するか1分1敗だった場合に自動昇格の2位が逆転する。
4位のロアッソ熊本、5位の大分は3位から5位の間で終わることが決まり、J1参入プレーオフ圏内が決まった。しかし、試合前時点で6位だった仙台は新潟に敗れて勝ち点59にとどまり、7位だったモンテディオ山形は水戸ホーリーホックと0-0で引き分けたために勝ち点58までしか伸ばせず。この間に、V・ファーレン長崎に勝利した徳島ヴォルティスが勝ち点59に伸ばし、得失点差で仙台を上回って6位に急浮上した。
徳島と山形は最終節に直接対決が組まれているため、6位になるチームの最低勝ち点は60になる。そのため、勝ち点55を持つ9位の東京ヴェルディ、10位のジェフユナイテッド千葉、11位の長崎には2連勝した場合に6位まで浮上する可能性が残されている。J1参入プレーオフ圏内のラスト1枠は、最終節まで激しいバトルになりそうだ。
残留争いでは、勝利以外で降格決定だった最下位のFC琉球が意地の勝利で勝ち点34に伸ばした。いわてグルージャ盛岡は東京Vに敗れ、勝ち点34で並びながらも得失点差で最下位に転落した。
そしてボーダーラインにいる19位のザスパクサツ群馬は熊本に1-5の大敗で、勝ち点39にとどまった。18位の大宮アルディージャはレノファ山口に2-1で勝利して勝ち点42として残留が確定。そのため群馬、琉球、盛岡のうち下位2チームが降格する。
琉球と盛岡は残留のためには2連勝が絶対条件となり、次節では盛岡と群馬が直接対決する。群馬が勝利すれば、琉球と盛岡の降格が決まる。引き分けた場合は盛岡の降格のみ決定し、琉球は勝利すれば最終節に望みをつなげる。盛岡が勝利すると最終節まで三つ巴になる可能性がある。得失点差は群馬と琉球がマイナス24で並び、盛岡はマイナス37と苦しい数字になっている。
J1が天皇杯とルヴァンカップの決勝のために中断する次の2回の週末で、J2は各チームの運命が決まる。そして、10月30日にはJ1参入プレーオフも始まる。目標達成のためには2連勝が必要なクラブ、1勝すればOKというクラブも多いが、そのモチベーションの高さとプレッシャーが波乱を巻き起こす可能性は十分にあると言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)